(前半)想いを繋いだ銀座「もの繋ぎプロジェクト」~「木挽町よしや」三代目・斉藤大地氏にインタビュー

~ プロジェクト発起人、斉藤氏にお話しを伺いました ~

2020.12.16
文、撮影:ユキイデ
コロナで賑わいを失った銀座の街を元気付けようと、銀座の老舗和菓子店「木挽町よしや」の三代目・斉藤大地氏が春に立ち上げた物々交換プロジェクト「もの繋ぎプロジェクト」。物々交換を超えた想いのリレー。前半後半の2部制でお届けします。
今回は発起人、斉藤氏に沢山の「想い」を語っていただきました。

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先日、銀座松屋で開催された「もの繋ぎプロジェクト展」のレポをお届けしました。

展示の内容を見て印象に残ったのは、「想い」というワードが頻繁に出ていたこと。単なる物々交換ではなく、人の想いを繋いで行ったのだと感じました。4月から始まりあっという間に100の想いを繋いだプロジェクト。
発起人の木挽町よしや三代目 斉藤大地氏に沢山の「想い」を語っていただきました。

木挽町よしや 三代目 斉藤大地氏

この度は展示会開催おめでとうございます。大変な労力だったのではありませんか?プロジェクトメンバーは何名いらっしゃるんですか?
ありがとうございます。メンバーがいるわけではなく僕ひとりでやっているんです。「どこの広告代理店が入っているの?」と、よく聞かれるんですけど「僕ひとりです!」と言うとよく驚かれます(笑)。広告の様な狙いがあると思われると繋がらなかったですし、僕ひとりがまわったからこそ、繋がったんだと思います。「手伝うよ!」とよくお声をかけていただくのですが、コロナを繋いでしまってはいけないので…。
基本的に僕ひとりで、自転車でまわれる範囲で、物々交換は感染リスクの低い屋外で行っています。

木挽町よしやのどら焼きは人気ですぐに売り切れる

繋いでいくお店や会社の選定基準、判断はどうされているんですか?
色々なパターンがありますが、基本的に次どこのお店に繋ぐか?というようなことは特に決めていません。
道ですれ違った知り合いの人に相談したり、SNSでプロジェクトに「いいね!」してくれたお店や企業にこちらから連絡してみたり。逆に参加したい!というお店が現れた場合は喜んでお受けします。「次はあのお店に繋ぎたいんだけど」と、推薦されることもあります。来る方はお断りせず。モットーは「押しは強く。腰は低く。」でやっています。
繋がりが途絶えそうになったことは無かったのですか?
それは全くありませんでした。始めた当初は正直30社ぐらいは行くかな…と思っていて、100社を超えてここまで繋がるとは思っていませんでした。歌舞伎座さんに繋がったあたりから皆さまにさらに知れ渡り、注目されるようになりました。僕自身、銀座がこれほど絆が強い街とは思っていませんでした。今回のプロジェクトで皆さまから次々にお声がかかり、絆というものを肌で実感しました。絆を辿り、松屋銀座さまの力もお借りして、こうして展示会というかたちにできたことを本当に嬉しく思います。

斉藤大地氏考案の「繋ぐ」ポーズ

歌舞伎座前の老舗弁当屋「木挽町辨松」が閉店してしまったことがプロジェクトの原動力というようなお話を聞きました。一方で同じ呼び名の老舗弁当屋「日本橋弁松総本店」は、コロナを機にTwitterを開始、その後フォロワーが1万人以上にもなりました。日本橋小舟町の「住庄ほてる」など、コロナで苦しんでいる他のお店や企業の投稿を頻繁にリツイートして応援しています。銀座もの繋ぎプロジェクトとはまた違ったかたちで、日本橋もSNSで一体感が生まれているようにも見えます。斉藤さんから見て日本橋はどのように見えていますか?
どちらが素晴らしいとかではないですが、日本橋はとても華やか見えますね。日本橋の弁松さんがTwitterを始めてご活躍されているのは知っていました。SNSの使い方がとても上手でヒントにさせてもらっています。今回プロジェクトで繋がった銀座の皆さまだけでなく、日本橋の皆さまのご活躍もいつもお手本にさせてもらっています。
今回の展示会をひと通り見させていただいて、プロジェクトに参加したお店や企業、どこも銀座の街を誇りに思っている「想い」が読み取れました。木挽町よしや三代目の斉藤さんも勿論銀座の一員です。お店として、個人として、誇れることはありますか?
誇れるようなことはして来ていないですが…。木挽町よしやのあるエリア「木挽町」でしょうか。銀座なのに下町風情がある木挽町が僕は好きで誇れることだと思います。
木挽町よしやには焼印が6,000個有って、お客さまと繋がっています。銀座の街は人と人との繋がりが強いのですが、木挽町はさらに強いと思います。もしかしたら佃とか月島に似ているのかもしれません。

木挽町の魅力を語る斉藤氏

プロジェクトは100社に繋がり第1章を終えたと思います。今後どこまで続けるのですか?どのようになるのですか?
コロナが終息するまで続けたいと思います。繋がったご縁を大切にし、松屋銀座さまとコラボもして行く予定です。1月にはエール福袋、2月にはバレンタインフェア、3月には銀座もの繋ぎマーケットを開催します。
そして今後は、より「人」に重点を置いて繋いで行きたいです。
実は僕、一番苦手なのが電話なのです。人の顔が見えないのでお伝えするのが難しい。なるべく会いたい。会わないとやっぱり繋がりがだんだん薄れてくると思います。やっぱり会わないと伝えられないことがあると思うんです。
意外です!プロジェクトをひとりで動かしているので何でも来い!というイメージでした。銀座の街でのお買い物はただ「買う」のではく、街の風景を楽しみ、店員さんとのコミュニケーションでお買い物を「体験」できるものだと思っています。より銀座の街が繋がり、コミュニケーションが活性化して欲しいですね。
はい。まずはコロナが終息してお客さまが戻って来てほしいです。
ただ、まだまだ感染者数が増えていて、それが強く言えない時期でもあります。まずはプロジェクトを通して、銀座にはこういうお店があるんだよ、ということを知ってもらいたいです。

斉藤氏には不思議な魅力がありました。インタビューを終えると私に「その時計何ていう時計ですか?」と無邪気に聞いてきたり、展示会の間もいつもニコニコして、人と会うことを楽しんでいる様でした。
無理をせず当たり前のようにプロジェクトを進行しいつも笑顔。走るのが好きという斉藤氏のランニングは、独走ではなく銀座の街を巻き込んで大きな集団になりつつあります。なんと「鎌倉もの繋ぎプロジェクト」も新たに始動したのだとか。今後のご活躍に注目したいです。

もの繋ぎプロジェクト公式インスタグラム
https://www.instagram.com/ginza_monotsunagi/

ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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