「2021年はこんなことしたい!」坂本町公園工事の仮囲いが小学生のアート展示場に!

~ 阪本小と城東小が描いた絵が4月なかばまで展示中 ~

2021.02.25
文、撮影:ユキイデ
大規模改修中の坂本町公園(日本橋兜町)。白い仮囲いに突然小学生が描いた絵がズラリと60枚出現しました。阪本小学校と城東小学校の生徒が描いたものの様ですがいつの間に? 区のお知らせちゅうおうにも掲載されていなかったはず。もともと兜町・茅場町まちかど展示館が有った場所なので(現在は工事に伴い封鎖中)、区の担当課に問合せたしましたが関与していないとのこと。どうやら兜町に事務所がある中央区議会議員、塚田秀伸議員が中心となって絵を飾るプロジェクトを進めたそうです。塚田議員にコンタクトを取りお話を伺いました。
  • 阪本小学校・城東小学校の生徒の絵60枚が坂本町公園工事中の壁に展示中
  • 「街の賑わいと子ども達にアート発表のステージを!」塚田さんの発案ではじまった
  • 囲いが撤去される4月半ばまで展示
  • 子ども達の絵の中には地元愛を感じるものがあり感動

街の賑わいと、子ども達にアート発表のステージを!

発起人の塚田さん

「議員があんまり目立つのもどうかと思うのですが…」と、控えめに取材に応じてくれた塚田さん。「今回は『教えて!区議会議員』じゃない感じでね(笑)」と、笑顔で経緯を語っていただきました。

この展示のアイデアは塚田さんなのですか?いつまで展示されていますか?
「そうですね。色んな方に相談しながらプロジェクトを進めました。1/18から展示を始めておりまして、囲いが撤去される4月の半ばまで展示予定です。昨年の11月頃に構想が浮かび動き出したのですが、当初はもっと早くで囲いが撤去されてしまうという話だったので、急いで展示を進めました。まずは地元町会長に相談し、坂本町公園に隣接している阪本小学校・城東小学校の先生方、PTAの皆さま、そして区にも働きかけスピード感をもって設置しました。もっと少ない枚数を想定していたのですが、ありがたいことに60枚も集まりまして。それなら全部展示しようということになりました。」
白くて何もない殺風景な感じだったので、とても素晴らしいと思います。
「ありがとうございます。そうですね。子ども達の描いた絵を見て足を止めて眺めてもらい、少しでも街の賑わいになればと思いました。このあたりは人通りも減少ぎみで、彩りも少し欠けているので、今のコロナ禍に限らずどうしたら良いのかな?と考えていました。あと、コロナ禍の影響で小学校の子ども達は色んなイベントや行事が中止になってしまったので、何かイベント的なことを開催したいと思っていました。勉強や運動は評価されるけど、絵が上手だとか、図工などでも発表のステージがあってもいいなと思い、この展示を思い付きました。」

子ども達の絵を鑑賞する塚田さん

塚田さんはたしかデザインの仕事をされていましたよね?
「はい。議員になる前は30年間デザインの仕事をしていました。私が小学校の頃、絵を描くのが好きで褒めらたことがありまして。それがデザインの仕事をやろうと思ったことのきっかけになったのではと思います。勉強や運動だけじゃなく、子ども達にもいろんな選択肢があるという事を知って欲しいです。」
展示が終わった後、絵はどうするのですか?
「絵はボードにプリントされており剥がせるようになっているので、お返しする予定です。ご家庭で飾ってまた楽しんでいただければと思います。」

阪本小と城東小の「2021年はこんなことしたい!」

ズラリとカラフルな絵が60枚並ぶ

阪本小学校の子ども達の絵

架空の街が夢に溢れている!

城東小学校の子ども達が描いた絵

日本橋高島屋が忠実に描かれている!

1年生の描く絵は素晴らしい!と感想を述べる塚田さん

60枚の絵はどれも同じものが無く、子ども達が自ら考えて創造力を働かせて描いたのもの。校庭や公園、プールで遊ぶ姿もあれば、旅行の絵もあったり。コロナで制限が多い社会が子ども達に与える影響も知る機会ができて、とても興味深いものでした。
塚田さんは今回の展示への想いと、今後についてこう語りました。
「この絵の前で足を止めて、子ども達の絵を楽しんでもらって、近くの喫茶店やお店にでも立ち寄ってもらえればと思います。今後、今すぐという訳ではないですが、中央区内の別の場所でも街の賑わいに繋がる様なイベントを準備しています。」

(※現在城東小学校は阪本小学校の校舎の一部を仮校舎として使用中。八重洲二丁目北地区再開発、日本初の超高層ビル内に入る小学校として2022年9月授業開始予定)

再開発が多い中央区はアートのキャンパスだらけ!?

坂本町公園は8月のオープン予定

坂本町公園の完成イメージを見ると、中央に芝生広場が設置され、まわりには池や川が流れる独特の公園になる見込みです。そして防災広場としてかまどベンチやソーラー照明も設置予定。

小学校を出発するバスと工事中の坂本町公園(2021年1月撮影)

白い壁が撤去されて絵の展示が終わってしまうのは寂しいですが、そうなった時は新しい公園がお披露目される時です。きっと子ども達は、より新しい公園に期待を抱き、想い入れのある空間になるのではないでしょうか。

再開発が盛んな日本橋兜町エリア。平成通り・茅場町交差点に面し現在建築中の複合施設KABUTO ONEも7月に一部がオープン予定です。今まさに街が変わりゆく時に、地域の子ども達が当事者として参加していくことはとても面白い試みだと思います。中が見えない大きな白い壁の前を、工事車両に怯えて通学するのではなく、大人達が足を止めて自分の描いた絵を眺めている…というのは、子ども達にとっても思い出になり、街の彩りにもなると思います。八重洲や日本橋の巨大再開発にも白く巨大な壁が沢山あるので、ぜひこのような試みや仕組みで、街が賑わっていって欲しいと思います。

まちかどミュージアム「2021年はこんなことしたい!」
場所:坂本町公園(中央区日本橋兜町15-3)工事仮囲い・平成通り沿い
期間:4月なかば、壁が撤去されるまで展示予定


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ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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