2021年5月20日(木)、日本橋浜町のHama Houseにて『ナウマンゾウの化石「浜町標本」プロジェクト』のキックオフイベントが開催されました。
プロジェクトの代表である日本橋浜町エリアマネジメント理事の稲崎氏をはじめ、五の部連合会長高橋氏、区の教育委員会、久松小・有馬小のPTA会長ほか関係者が参加しました。イベントはプロジェクトの立ち上げ人でもあるかみや区議の司会のもと、後半ではオンラインで地元住民も質疑応答を行うなど和やかな雰囲気で進行しました。
~ 15万年前の日本橋はナウマンゾウが闊歩していた? ~
2021年5月20日(木)、日本橋浜町のHama Houseにて『ナウマンゾウの化石「浜町標本」プロジェクト』のキックオフイベントが開催されました。
プロジェクトの代表である日本橋浜町エリアマネジメント理事の稲崎氏をはじめ、五の部連合会長高橋氏、区の教育委員会、久松小・有馬小のPTA会長ほか関係者が参加しました。イベントはプロジェクトの立ち上げ人でもあるかみや区議の司会のもと、後半ではオンラインで地元住民も質疑応答を行うなど和やかな雰囲気で進行しました。
ナウマンゾウは約30~2万年前の日本列島に生息しており、約1.5万年前に絶滅したのではと言われています(諸説あり)。肩高2.5~3メートルと現存のゾウと比べると若干小型です。
ナウマンゾウといえば野尻湖が浮かびますが、都内でも複数個所から発見されており、この辺でもゾウさんが闊歩していたと思うと胸熱です。
浜町で化石が見つかったのは1976年。都営新宿線の掘削工事中に「何かデカいもの」が出土。調査の結果、ナウマンゾウと判明、最終的に3頭の化石が発見され「浜町標本」と名付けられました。
同一個体で頭蓋、体幹、四肢の全体骨格が発見されたのは初めてのことで学術的にも非常に重要な発見でした。
発見場所は浜町1丁目の周辺、現在の東京洋菓子倶楽部の近辺ではないかとのこと。都営地下鉄工事中の発掘のため所有権は東京都になり、展示に適切な施設が八王子市の高尾自然博物館だということで同博物館に展示されました。
その後、2004年に財政難により同博物館は閉館が決定、閉館に伴い八王子市に寄贈されました。この際、中央区も寄贈を願い出たのですが返還は叶いませんでした。
現在は廃校になった小学校に他の展示物などと一緒に保管されており、人の目に触れる機会はないそうです。
高尾自然博物館での展示風景
イベントでオンラインで参加した浜町生まれ浜町育ち浜町在住の方もナウマンゾウ発掘の話は全く知らなかったとのこと。1976年の発掘後に地元にはアナウンスはなかったようで、町会の関係者も1990年代までほぼ認識がなかった様子です。
中央区立郷土天文館(タイムドーム明石)にも取材したところ、区教育委員会に連絡等があった記録はなく、たまたま高尾自然博物館に訪れた際に存在を認識したのではないかとのことです。
今回のキックオフ会は立場ある方々が集っていることもあり、「まずは浜町標本の勉強から」ということで穏やかな大人の対応でしたが、中央区民マガジン編集部は精神年齢が低いのでハッキリ言います。
奪還!ナウマンゾウ!八王子市から取り戻せ!
八王子にはハチオウジゾウがいるので是非ご返還いただきたいものです。実際の標本が地元に帰ってくるまで継続的に取材していく覚悟です。
とはいえ、そんな簡単に返還が叶わないことは編集部でも分かります。そこで中央区民マガジンからは今できることを提案です。
まずは教育。ナウマンゾウ=浜町と子ども達にプリンティングし、記念碑やゆるキャラで浜町をゾウさん色に。ちょうど浜町公園があるのでぜひ拠点として有効活用していただきたいです。
そして最後に食。ここは編集長が4年間バイトに勤しんだドムドムを推薦。何せドムドムといえば
ゾウの街にピッタリ!!
冗談はさておき、明るい話題ですので官民一体となって推進されていけばと思います。皆さんも何か思いつくことがあれば教えてください。
『ナウマンゾウの化石「浜町標本」プロジェクト』は次回は8月以降に開催とのこと。編集部も連載方式で盛り上げていきますので読者の皆さんもご注目ください。
地域企業・団体に協賛いただいてます
山下信治 (編集長)
中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。