今回のテーマ「中央区の地名入り和菓子」。店舗名や紋、季節の焼き印入りというのはよく見かけますが、地名入りなんてあるの…？と思った方、あるんです！！
しかも見事にエリアが分かれているという嬉しい偶然。年末年始のご挨拶周りや帰省にて、どうしよう会話の切り口が思い浮かばない…！なんて時にも一役買ってくれるかもしれません。

更に今回は、あんこの種類もバラエティ豊かになるよう選別。ということで、早速ご紹介していきたいと思います。

創業1907年の老舗、八丁堀伊勢屋さんからは焼き印が激渋でかっこいいと評判の茶饅頭。茶饅頭というのはいわゆる黒糖を使用したお饅頭のこと。利休饅頭とも呼ばれます。

和菓子の定番のひとつといっても過言ではない茶饅頭ですが、伊勢屋さんでは生地に混ぜ込む黒糖の一部をカラメル状にしてからあわせているので香ばしさや味わいの奥行きが一味違います。

しっかりと甘味を携えたこし餡を隙間が無い程にしっかりたっぷり包んでいながらも、どこか力強い黒糖の薫香が印象的。
焼き印だけではなく、ごくわずかにエッジの効いた味わいもかっこいいポイントです。