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日本橋中ダブルダッチ部が世界一に挑戦!クラウドファンディング実施中

~ 7月にアメリカ世界大会へ!その強さの秘密を徹底取材 ~

2023.06.27
文、撮影:ユキイデ
日本橋中学校のダブルダッチ部(ZーBanity(ズィール・バニティ))がダブルダッチジュニア部門の日本代表に選ばれ、今年7月にアメリカで行われる世界大会「IJRU World Championships 2023」に出場します! しかし、なんと遠征費用が全部自腹…。そこで保護者が中心となりクラウドファンディングを実施。遠征費用の支援を募っています。

クラファン目標金額125万円達成!第二目標の200万円に挑戦中

世界大会の出場が決まったダブルダッチ部ですが、渡航費用の課題が浮上。ユニフォーム代を含めた参加費用は全て自己負担とのこと。参加するだけでも選手1人あたりなんと約80万円の費用がかかるそうです。これは親御さんの負担がとても大きい…。
あまり認知度の高い競技ではないせいか、スポーツ団体などからの支援もなく、公立中学校のクラブ活動ということもあり、学校からの支援も厳しい…。
そこで、保護者たちがクラウドファンディングを5月中旬に実施!遠征費用の支援を募集しました。

保護者代表は人形町で「藤倉治療院」を営む橋元壯太さん

中心人物であり保護者代表の橋元さんは、5月に行われた「100人カイギvol.13」で登壇した際、ご自身の治療院のことはあまり語らず、日本橋中ダブルダッチ部の魅力、クラウドファンディングの支援を熱く呼びかけました。
そして!6月15日に見事目標金額125万円に到達!橋元さんは「メンバー6名×80万円=480万円に少しでも近づけるよう、第二目標の200万円に挑戦したい」と語ります。クラウドファンディングの支援締切は6月30日(金)まで。5,000円から支援できるので、日本橋が誇るダブルダッチ部を応援したい方はぜひ支援を検討してみてはいかがでしょうか。


強さの秘密は?練習を取材

軽快な音楽に合わせて練習

7月の世界大会はクラブチームによる出場が多いなか、公立中学校の部活動のチームでの出場は日本橋中学校のみ。ふだんいったいどのような練習が行われているのでしょうか?編集部ユキイデは日曜日の午前に行われている練習を取材しました。

コーチの八木裕季さん

コーチの八木裕季さんは、選手としても日本代表に選出され世界一にも輝いたこともあるダブルダッチの第一人者。笑顔で生徒たちに接していましたが、熱を込めてアドバイスするシーンも見られました。日本橋中では7年以上指導しており、技術的なアドバイスだけでなく礼儀礼節についても指導する場面も。取材に入った時、部員全員が整列して大きな声で「宜しくお願いします!」と挨拶されました。このような姿勢が世界レベルを生み出すのかもしれません。

そもそもダブルダッチとは?

ダブルダッチは2本のロープを使って跳ぶ、3人以上で行う縄跳び競技。歴史は古く、発祥は300年以上前のアメリカで、ニューヨークに入植したオランダ人によって持ちこまれた(※)と言われています。
決められた時間内にいかに速く跳ぶことができるかを競い合う「スピード」や、チーム独自の演技を行う「フリースタイル」などがあり、とても迫力があり見ていても楽しめるスポーツです。日本橋中ダブルダッチ部は区民スポーツの日や、人形町まつりにも度々出演しているので、見たことがある人も多いかもしれません。
※出展:JDDA日本ダブルダッチ協会ホームページより

「スピード」の練習をする世界大会メンバー

ダブルダッチ部の部員数は現在21名。全体練習の後、世界大会に出場する6名と、基本的な練習をするメンバーの2つに分かれて各々の練習が始まりました。
世界大会に出場するメンバーによる「スピード」は圧巻!練習風景を動画でも撮影してきたのでぜひご覧ください。

互いを認め合うコミュニケーション

笑顔で声をかけ合う

ハードな練習ですが、皆とても楽しそうに練習をしていました。技が成功すると皆で喜び、失敗すると集まって声を掛け合う。それは世界大会に出場するメンバーも、それ以外のメンバーもどちらにも言えることでした。息を合わせないと成立しないスポーツなので、自然とチーム意識・絆が高まるのかもしれません。

アクロバットな演技!

世界大会に向けて難易度の高い技を練習!逆立ちの状態で縄を飛び越えたり、バク転が披露されたり、中学生とは思えない身体能力の高さです。
休憩時間に声をかけ、世界大会に行くことについていくつか質問をしてみました。

海外遠征は初めて?アメリカではどんなことをしたい?
「アメリカというか、海外も初めてです。緊張していますがとても楽しみです。マックのハンバーガーを食べてみたいです!(笑)」

仲良く衣装の打合せ

世界大会に向けてクラブ活動以外にやっていることは?
「家でシャドー・トレーニングをしたり、筋トレをしています。あと、隅田川テラスを走ったりしています。勉強も頑張っていますが…ヤバいかもしれません!」

練習後に集合写真

練習を見終えて感じたのは、とても良い緊張感と一体感があったこと。世界大会に行けるのは6名だけですが、決してバラバラではなくクラブ全体ひとつにまとまっていると思いました。6名は積極的に皆に声をかけ、全員とコミュニケーションを取っている様に見えました。新入部員はどう?という質問には「飲み込みが早いのでとても期待できる。」という回答が。そして世界大会に行くメンバーを見る皆の視線は、とても温かく、特に1年生は憧れの先輩を見るキラキラとした眼差し。まるで青春スポーツ漫画を読んでいるような気分になりました。

垂れ幕にはダブルダッチ部と吹奏楽部を祝う言葉が

ダブルダッチ部は2010年頃から活動しており、過去にも世界大会で優勝し多くの大会で輝かしい成績を残しています。ダブルダッチ部が強いのは、素晴らしいコーチ、練習の質の高さ、コミュニケーションの良さなどが挙げられますが、もう一つ忘れてはいけないのは、地域との連携だと思います。地域のイベントに積極的に活動し、それを見た子ども達が感動し、ダブルダッチ部に入部したという話も聞きました。有馬小学校でダブルダッチの活動が盛んなのも、レベルを底上げする理由かもしれません。これは吹奏楽部にもいえることだと思います。

7月まであと少し。彼らにとっては忘れられない青春の1ページになるに違いありません。全力で世界大会に挑戦して全て出し切って欲しいですね。そのためには、一番近くにいる地域の大人たちも可能な限り全力で応援すべきではないでしょうか。頑張れ!バシ中ダブルダッチ部!!GO!!ズィール・バニティ!!!

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ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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