中央区民マガジン

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東京駅前の高層ビルに田んぼが登場!城東小学校で田植え作業

~ 5年生約30人が田植え体験。新校舎では初。 ~

2023.06.14
文、撮影:山下信治
「高層ビルの中に小学校が?」と全国的に話題になった城東小学校。その新校舎の屋上に田んぼが出現しました。東京駅の目の前、高層ビル街の真ん中の田んぼで小学5年生の約30人が田植えを行いました。

今回の舞台は中央区立城東小学校。公立小学校が東京ミッドタウン八重洲に入居するとのことで話題になりました。ミッドタウン内といっても低層階(1~4階)の張り出した部分を専有しており、エントランスも別なので外観は城東小学校として独立しています。

手前が城東小、奥がミッドタウンのセントラルタワー

新校舎は昨年9月から使用開始されました。各学年1クラス、全学年で約200人の児童が学んでいます。

この東京駅の目の前、高層ビルに囲まれた4階建ての城東小学校の屋上に縦2メートル弱、横9メートルの小さな田んぼが出現しました。

屋上の田んぼで賑やかな田植え作業

引っ張ってパチン

田植えに参加したのは5年生の約30名。

まずは大工さんが使う墨壺の要領で苗を植える間隔の目安となるラインを引いていきます。
ラインを引き終えたら田植え作業のスタートです。

この田んぼのために約10トンの土を新潟県津南町から運搬。2007年から津南町に田んぼ作りのサポートを受けており、校舎の建て替え期間を跨いで今回は約3年振りの田植えになります。

土は津南町の田んぼから採取。キメが細かく、普通の泥の感触とは少し違うそうです。

泥の足袋を履いてるみたい

生徒たちが順番に交代しながら苗を植えます。最初は泥に四苦八苦する姿も見られましたが、そこは子どもの順応性。すぐに歓声に変わります。
梅雨の合間の晴天の下どんどん作業は進み、あっという間に田植えは完了しました。

美味しいお米になることを祈って

最後に水を張って田植えも終了…というところでちょっとしたプレゼントが。津南町からホウネンエビとオタマジャクシが登場。

ホウネンエビは甲殻類の一種で「大発生する年は豊年になる」という言い伝えがある縁起の良い生き物だそうです。

黒目とオレンジのしっぽがキュート

水を張り終えた田んぼにホウネンエビたちを放流して田植え授業も終了。稲と一緒にすくすく育って田んぼを賑やかにしてくれることでしょう。

城東小学校校長の平山先生にコメントを頂きました。
「土を肌で感じる経験ができて良かったですね。今の子ども達は知識は豊富なので、その知識を体験に根付いた生きたものにして欲しい。」

今回植えた苗は新潟のコシヒカリ。
田植えをした5年生が中心になって世話をするそうで、順調に稲が育てば収穫は9月半ばとのこと。
城東小学校の屋上が金色に色づくのが待ち遠しいですね。

中央区立城東小学校
中央区八重洲2丁目2-1 東京ミッドタウン八重洲内

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山下信治 (編集長)

中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。

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