ありがとう京橋図書館、閉館日の様子。

~ 93年の歴史に幕。12月から本の森ちゅうおうに移転 ~

2022.09.05
文、撮影:山下信治
京橋図書館開館から111年。現在の場所(築地一丁目)では93年の歴史がある京橋図書館ですが8月末をもって一時閉館。12月から新富に建設中の本の森ちゅうおうに移転します。
現在の場所での最終営業日となる8月31日に京橋図書館に向かいました。

中央区役所と同じ建物にある京橋図書館。正面の重厚な門から入場します。
区役所側から、あるいは自転車で来館するとあまり気づかないかもしれませんが正面からはこんな風景です。

門(のような構造物)の奥に入口

最終日ということもあり来館者の多くが写真を撮影していました。撮影だけして帰っていく方もチラホラ。

京橋図書館は東京市立京橋簡易図書館として京橋区金六町の京橋尋常小学校内に誕生しました。京橋区金六町は現在の銀座一丁目。京橋尋常小学校は現在の京橋築地小学校(築地二丁目に移転)です。

その後、1929年に現在の場所に移転。1970年に建て直しを行い現在の建物になります。
京橋図書館としては111年、現在の場所では93年、現在の建物では52年の歴史があります。

この経緯は中央区観光協会特派員ブログのこの記事に詳しくまとめられています。

玄関前には過去の図書館周辺の写真を収めたミニギャラリーも展示されていました。

残念ながら閉館日を知ったのが直前だったため、区に撮影許可をとる余裕がなく館内の撮影はかないませんでした。

玄関には「ご愛顧ありがとうございました」の文字とスタッフからのメッセージの寄せ書きが掲示されていました。写真をクリックすると寄せ書きは拡大表示できます。(画像サイズが大きいのでご注意ください)

来館者にインタビュー

最後の様子をカメラに収めていた新富にお住まいのお二人にお話を伺いました。親子二代で子供のころから京橋図書館を利用していたそうです。

娘さん:「今は結婚して区外に住んでいるんですが、子供の頃の絵本の読み聞かせとか思い出がたくさんあります。」
お母様:「私も読み聞かせに通ってました。その頃はまだ建て替え前の古い建物でしたが(笑)
勉強も図書館でしていました。この建物が無くなるのは本当に寂しいです。でも新しい図書館も家の近くなので楽しみです。」

お母様は60代とのことで確かに子供の頃は建て替え前の図書館ですね。自分の子供時代と子育て時代の2世代の思い出が重なって様々な想いが巡っていることでしょう。


お次は築地にお住いの小さいお子様連れの親子。

そうです。中央区の和菓子連載「和みの散歩」を執筆しているナオさんです。

娘さんとよく京橋図書館を利用するそうです。

「本を借りに伺うこともありましたが、子供が入園してからは毎週「読書会」に参加するようになりました!それぞれ個性的でとっても魅力的なスタッフの皆さんが読んで下さるので、子供たちも「それ知ってる~!」「こわーい!」と前のめりで聴き入っていました。読書を通じて親以外の大人と接している様子はなかなか見られないので、貴重なひと時をありがとうございます。
移転後のお話会も楽しみです♪」

移転後の本の森ちゅうおうは12月オープン予定

京橋図書館が移転する建築中の「本の森ちゅうおう」にて12/4(日)にオープン予定です。「本の森ちゅうおう」は複合施設なので、その中の一施設として「京橋図書館」は存続します。

京橋図書館の館長、五所さんよると蔵書等はもちろんスタッフも基本的にはそのまま移行する段取りとのことなのでご安心ください。既に一部で作業は始まっており大忙しのようです。

「本の森ちゅうおう」は同じく8月末で一時閉館の明石町の「郷土資料館」と同施設内になり、カフェなども併設されるので使い勝手は大幅に向上すると思います。

館内は明かりがついて作業中の模様

↓「本の森ちゅうおう」の位置↓

ありがとう京橋図書館!

区役所併設だったこともあり他のエリアの方々にも馴染みのある図書館だったと思います。建物のデザインとしても個性的で魅力的でした。

閉館後のスペースの行方はまだ未定とのことですが、ぜひ区民に開かれた活用方法になることを願っています。

52年間(93年間?)、ありがとうございました!

外壁のコレはハシゴなんだろうか…

山下信治 (編集長)

中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。

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