月島長屋学校も取り壊し…変わりゆくまちを語り継ぐ動画「月島虹カフェdialog」

~ 動画の舞台となるRAINBOWは『開運カフェ』と呼ばれ新しいパワースポットに ~

2022.02.28
文、撮影:ユキイデ
月島4丁目の小さなカフェ「RAINBOW」を舞台としたYouTube番組「月島虹カフェdialog」がコロナ禍の2021年8月にスタートしました。動画では、人気TV番組「ブラタモリ」に出演した芝浦工業大学の志村秀明教授や、「マツコの知らない世界」に出演したつきじろうさんが登場。世界的に有名な刺繍家でもある店主の星野真弓さんと、再開発で取り壊しが決まった「月島長屋学校」のことや、月島の魅力を語り合うという内容です。
動画の舞台となるカフェ「RAINBOW」は中央区民マガジン編集部もよく立ち寄るカフェ。最近では『訪れると良いことが起きる開運カフェ』として噂されているようです。今回はYouTube番組「月島虹カフェdialog」の動画の紹介と、RAINBOWの魅力に迫りたいと思います。

「月島虹カフェdialog」YouTube動画

現在3つのエピソードが投稿されています。
エピソード0では、RAINBOW店主星野さんの刺繍作品「青龍」「11匹の猫」に触れ、月島との不思議な縁の話題が繰り広げられています。
オープニングとエンディングで流れてくるピアノは、月島3丁目の「ピアノアートサロン」の倉林和加さんによる演奏。曲名はYUKIの「フラッグを立てろ」。この曲は佃・月島などを舞台とした人気TVアニメ「3月のライオン」のテーマ曲です。

左からピアノアートサロン 倉林京子さん、芝浦工業大学 志村教授、ピアノアートサロン 倉林和加さん、RAINBOW 星野さん

「月島虹カフェdialog」を制作するにあたり、志村教授をはじめ番組を立ち上げた月島の方々はこの曲を選んだ理由をこう語っています。
「動画で使用される曲は切ないけどポップで前向きになれる曲が良い。『フラッグを立てろ』が一番ピッタリ合っている。演奏はピアノアートサロンの倉林さんにどうしても演奏してほしかった。」
こうした想いが通じて、ピアノアートサロンは「月島・地域の役に立てるのなら」と快諾し、演奏が実現したそうです。
ちなみに「ピアノアートサロン」は1979年に月島に開設、著名な演奏家が利用する都内でも有名な貸スタジオ。開設当時は貸スタジオというものがあまりなく、ピアノアートサロンは貸スタジオ業を確立した草分けとも言われています。

再開発で姿を消すことになる「月島長屋学校」

エピソード1では、芝浦工業大学の志村教授が月島の路地の魅力やブラタモリに出演したときの裏話を語っています。
番組通して印象的なのが、月島の再開発の話。志村教授が拠点としている「月島長屋学校」も再開発により取り壊しが決まっているとのこと。今後のエピソードでも「月島長屋学校」の貴重な姿が登場することに期待したいです。

築地「4SEASON」のオレンジスカッシュとつきじろうさん

エピソード2にはつきじろうさんが登場。築地に15年以上通い続け、ブログ「春は築地で朝ごはん」を執筆し、人気TV番組「マツコの知らない世界」に出演多数、他の番組にもひっぱりだこの不思議なおじさん・つきじろうさん。実は月島在住だったことが判明。RAINBOWのコーヒー「青龍ブレンド」を絶賛しています。
築地のイメージが強いつきじろうさんですが「月島に住んでみて面白いと感じたのは新しものと古いものが共存しているところ」と語っています。
築地から月島のお店にハシゴすることもあるのだとか。月島でもつきじろうさんを発見することができるかもしれませんね。

新しいパワースポット!?開運カフェと呼ばれる「RAINBOW」の魅力

こじんまりとした店内だがとても明るい雰囲気

RAINBOWは『お住まい探しカフェ』という少し変わったカフェ。日本橋茅場町の不動産会社(株)スターフィールドが「地域の方たちが気軽に立ち寄れて、不動産の悩みや相談の窓口になりたい」というコンセプトで2019年10月にオープンさせたお店。
そんなコンセプトなのですが、コーヒーのテイクアウトだけでもOK。お店に常連さんが集まると、不動産の会話はたまにしか出て来ません。いつも店内では地域の話や明るい話題が飛び交っています。

いつも笑顔で接してくれる店主の星野真弓さん

現在、まん延防止等重点措置の実施期間中は 金・土・日曜日のみの営業(11時半〜17時まで)。
「西仲通り商店街は少し活気が戻って来ている様に感じますけど、RAINBOWのある東仲通りは元気がない…。」と語る星野さん。それでも取材したこの日は常連さんが数名来店し、小さな店内は賑やかな雰囲気に。ほどなくして、常連さんたちが星野さんへ「こんな良いことあったよ!」「あの人に会えました!」など、不思議な体験の報告が。なんでもRAINBOWに訪れた人は、小さな奇跡や嬉しいことが起こるのだとか。最近では『開運カフェ』と呼ばれているそうです。

「酒場961」の店主 黒井さん(一番右)もたまたま来店

偶然にも「酒場961」の黒井さんがお店にやって来ました。「酒場961」はRAINBOWから歩いてすぐのワインバーで、先日1周年を迎えたばかり。「ほらね、こんなことがよく起こるの!」と常連さんが笑いながら話します。
取材中でしたが編集部ユキイデも常連さんの輪に入れさせてもらい、RAINBOWが『開運カフェ』と呼ばれている真相に迫ってみました。

酒場961 黒井さん
「ここのお店に来ると本当に色んな素敵な人に出会える。同じ飲食店を経営している身として本当に羨ましいし、不思議。俺も珈琲ドリップできるから、ここでウチの仕込みやろうかなと思うぐらいですよ(笑)」

常連のAさん
「ここに来る人はみんな良いことが起きたとか、嬉しいことがあったとか言いますよね。私もこの前嬉しいことが起きました!」

窓から中を覗くと奥に刺繍画「青龍」が見える

編集部ユキイデ
「凄いですね。星野さん、何か理由や思い当たることはありますか?」

店主星野さん
「皆さんそのように言っていただいて本当に嬉しいです。私は占い師でもないですし、これといって普段何かしているわけではないですが(笑)。RAINBOWをオープンするときに信頼できる神主さんをお呼びして御祈祷してもらったんです。その時に良い運気が流れ込む結界を張ってくれたとお聞きしたのですが、もしかするとそのパワーじゃないかなと思います。」

皆で一緒に青龍を拝むポーズ!

編集部ユキイデ
「それだけじゃない気がしますね。個人的に僕もここのお店に来るたび、不思議なことがよく起こるんです。あの青龍じゃないですか?」

店主星野さん
「そうかもしれませんね(笑)。志村先生もそう言ってくれていましたし。近くの佃に龍神社があるので、皆さん青龍に引き寄せられて来てくれるのかもしれません。」

編集部ユキイデ
「最近では月島のゆるキャラ『月島忍者もんにゃん』のインスタグラム公式アカウントにRAINBOWが『開運カフェ』として紹介されていましたね。」

店主星野さん
「え!そうなんですか!?知らなかったです!」

編集部ユキイデ
「あれ?知らなかったんですか?てっきり星野さんがもんにゃんにDMして掲載されたのだと思ってました。それもまた強い“引き”ですね。インスタの投稿文には、お店に来た翌日に良いことがあったと書いてましたよ。」

店主星野さん
「そうなんですか!誰かがもんにゃんに教えてくれたんですね。ありがとうございます!」

もんにゃんのインスタをまねして撮影!(撮影:常連Aさん)

編集部ユキイデ
「なんかやっぱりRAINBOWは強運ぶりは凄いですね。もんにゃんにはなかなか会えないんですよ?僕も取材でよく月島に来ますがまだ出会えたことないですし。」

店主星野さん
「そうなんですね。もう、こうなったら特別メニューを作ろうかしら(笑)ちょうどRAINBOWで扱っているコーヒー豆を使ったコーヒーゼリーを試作していて。とても美味しいんですよ!」

常連Aさん
「そうしてください!『開運コーヒーゼリー』とかどうですか?そのほうが皆さん来やすいと思いますよ。」

店主星野さん
「そうしましょうか(笑)。実は店の中に入らず、あの窓から青龍に向けて手を合わせて拝んで行く人もいるんです。」

編集部ユキイデ
「本当ですか!?本物のパワースポットですね。ちゃんと鈴とお賽銭箱とか置いたほうがいいんじゃないですか?」

~皆さん大笑い~

お客さんから刺激をもらっていると語る星野さん

店主星野さん
「RAINBOWは月島で商売をされている方がよく来てくれるんですよ。今のコロナ禍の厳しい状況とか悩みとか色々お話を聞かせてもらっています。一般のお客さんがふらりと来られるのももちろん嬉しいですが、月島でお店をやられている皆さんが頻繁に来てくれて、今だからこそ下を向かず前に進もうとしていて、その姿勢に刺激を受けています。黒井さんを見ればわかりますよね(笑)?」

編集部ユキイデ
「黒井さん、1周年を休業というかたちで迎えることにことになりましたね…。」

酒場961 黒井さん
「そうですよー!まさか、まさかです!本当に厳しい状況ですけど、皆さんが安心して来られるようになった時にはぜひまたお店に来てほしいですね。ヘヴィメタルについて語り合うイベントもやりたいです(笑)。その時はワインじゃなくてウイスキーで!(笑)」

窓から覗き込みたくなる可愛い外観

編集部ユキイデ
「黒井さん、絶対行きますね!星野さん、最後に地域への想いを聞かせてください。星野さんにとって月島とは?」

店主星野さん
『人情のまち』『支え合いのまち』『古いものと新しいものが調和する面白いまち』ですね。とにかく人が温かいまちなので、この3つを残していきたいと思います。」

コーヒーのラインナップ

以上、常連さんに紛れ込んでの取材でした。
それにしても、不思議なことが起きるのは間違いなさそうですね。開運メニューの誕生が楽しみです。

刺繍画「レジリエンス-千手観音菩薩-」が月島に1日限定でやってくる!

3月6日(日)「カフェ・クラフト 虔十」にて開催

RAINBOW店主の星野さんは数々の受賞歴がある世界的に有名な刺繍家であり、東北復興支援の活動を全国各地で行っています。過去には石巻市役所や、石巻市内のご遺族に鎮魂の意味を込めた刺繍画を寄贈しています。
星野さんは東日本大震災10年の節目に、大作「レジリエンス-千手観音菩薩-」を制作。ひと目で分かる壮大さで、なんと22万マス!現在全国各地で展示会のツアー中で、各会場ではメディアの取材なども入り大きな反響を得ています。
そしてついに月島にもやって来ます!1日限定です。星野さんも当日は在廊する予定だそうなので、星野さんにお会いしたい方、作品を見てみたい方はぜひ足を運んでみてください。なにかパワーを貰えるかもしれません。

何を隠そう、月島虹カフェdialogの動画は、星野さんから声をかけていただき編集部ユキイデが撮影・編集しています。ドラマ仕立ての動画ですが、出演者に特に演出的なことは要求しておらず、普通にお店にやってきてそのまま撮影を続けるという感じで収録しています。
ところで、RAINBOWには小さい子どもを連れた、新しく月島に住み始めたファミリーもやって来ます。パパがお店にある絵本を読み聞かせて、その横では常連さんが月島の昔話をして盛り上がっています。少し前の月島・路地の長屋ではきっとこういう光景がよくあったのではないかと思います。そういう意味でいうと、RAINBOWでの出会いは奇跡でもなく、起こるべくして起こっている月島の原風景なのかもしれません。

お住まい探しカフェRAINBOW
住所:中央区月島4丁目11−6
電話:03-6204-2648
営業時間:金・土・日曜日のみ営業
     11:30 ~ 17:00
Instagram
https://www.instagram.com/tsukishima_rainbow/
facebook
https://www.facebook.com/rainbow.tsukishima

ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

[ P R ]

公式SNS
サイト内検索