『キャンセル兄ちゃん』「#中央区あるある #好きに使ってください」の法則(1/3ページ)

~ 友の偶然から最高のロケーション。『プラナバルカ』 ~

2022.11.15
文:長村航希
中央区内で撮影されたショートムービー『キャンセル兄ちゃん』。主演の長村航希さんが映画の撮影地を巡ってエピソードや裏話を語るコラボ連載の第二回。
今回の舞台は劇中で重要なシーンの舞台となった日本橋蛎殻町のレストラン「プラナバルカ」。人の縁が呼び寄せた最高のロケーション。撮影の苦闘、喜びなど全部盛りでお楽しみください。(1/3ページ)

中央区民マガジンをご覧のみなさん、こんにちは。俳優の長村航希です。

「キャン兄ロケ紀行」と題されたこの連載では、今年完成した短編映画『キャンセル兄ちゃん』制作時の思い出を交えながら、中央区の街並みやお店を紹介しています。

本作は、今年12月に予定しているの東京・銀座での上映に向けて、準備を進めています。この機会を通して、多くの方に映画のことを知っていただけたらと思っています。
どうぞ最後までお付き合いください!

銀座での上映会が決定しました!
詳細は記事の最後に掲載いたします。ぜひ皆さんご参加ください。

さて。第二回目は、劇中で重要なシーンの舞台となった日本橋蛎殻町のレストラン「プラナバルカ」を中心に、振り返っていきたいと思います。

前回の記事では映画作りの拠点として、日本橋富沢町のSOHO30を貸していただいたところまでお話ししました。

↓↓第一回はこちらから↓↓

ちょうどこの時が、撮影の一ヶ月前。

各セクションのメンバーが続々と集まって、三澤監督を中心にものすごい勢いで準備が進められていきました。

「自転車の走行シーンはどうやって撮る?」
「それぞれのキャラクターは、どんな色合いの衣装が良いかな?」
「こんな小道具があったら面白そうじゃない?」

脚本をもとに、まだ真っ白だったイメージが、合流してくる仲間たちのアイデアによって、どんどん色付いていきます。
大勢の人が関わって作り上げていく醍醐味を、この時強く感じていました。
そんな仲間たちとの時間は楽しく、とても心強かったのですが…

撮影まで、いよいよあと一ヶ月...

課題は毎日毎日増えていき、だんだんと焦る気持ちも出てきます。この準備期間は正直、生きた心地が全くしませんでした(笑)

そんな日々の中で楽しんでいたのは、中央区ぶら散歩

さ、サボっていた訳ではないです!あくまでも、ロケ場所探しです。

お昼過ぎ、あてもなく彷徨っていると、見慣れた風景の中にいることに気が付きます。そこは水天宮前駅からすぐの、箱崎公園でした。

ちょっと話が逸れますが、皆さん、水天宮ピットという場所をご存知ですか?

正式名称は「東京舞台芸術活動支援センター」というそうです。ここには大小さまざまな稽古場が入っており、自分も演劇の稽古のために通っていたことがあります。その水天宮ピットの敷地の隣に、箱崎公園はあります。

稽古であまりうまく出来なかった日は、この公園のベンチでボーッとしてから帰るのです。一息つきたい時は、この公園が引き寄せてくれるんだなぁ。(たまたまでしょ)

すみません、話を戻しますね。

ベンチでぼーっとしていると、友人がこの辺りのレストランで働いていると言っていたことを思い出します。
連絡を入れてみると、お店がちょうどランチ営業後だったようで「コーヒー飲もうぜ!」と、誘ってくれました。
こんなタイミングで友人に会えるとなれば、ダッシュです!

本編でもダッシュしています

このとき訪れたのがプラナバルカでした。

長村航希 (区民ライター)

2003年に劇団四季『ライオンキング』ヤングシンバ役でデビュー。代表作に『ゆとりですがなにか』『詐欺の子』などがある。2023年には新国立劇場「エンジェルス・イン・アメリカ」への出演が決定している。

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