ジョナサンが撤退してから早二年。みんな注目していたつきじ近富(あるいはローソン)の二階に入ったのが『築地かに祭り』。ネーミングと外装から「やはり観光客向けのお店かな…」と少し寂しく思っていました。
ジョナサンが撤退してから早二年。みんな注目していたつきじ近富(あるいはローソン)の二階に入ったのが『築地かに祭り』。ネーミングと外装から「やはり観光客向けのお店かな…」と少し寂しく思っていました。
少しチェーン店っぽい?
とはいえ、築地の玄関口に出来た新店。スルーはできない!と飛び込んでみたところ、予想に反して熱いお店であることが判明。詳細にレポートします!
カニのマスコットが描かれた階段を登ると立派な桜の枝と積み上げられた「築地蟹商」の蟹箱。問屋直営の文字もあったし「築地蟹商」の経営なんでしょうか?
お話を伺うと、独立したばかりの問屋が開いた店舗で、「築地蟹商」とは仕入れでタッグを組んでいる模様。その辺のいきさつは後ほど。
立派なタラバの足
手書きのPOPは少し見辛い…
オープンしたてということで、海鮮丼を軸に単品をカニで固めるシンプルなスタイル。カニの食べ放題もあるようです。
一般のカニ相場からすると相当安い!近隣では2倍の価格設定も見掛けます。これが問屋直営の強み。
実際の味の方はどうでしょう?
広々とした店内
結論からいえば大当たり。「築地蟹商」を前面に出している時点で良いものが出てくる予感はあったのですが、実際は予想を超えてきました。
オープン記念の海鮮丼SET 3,000円
海鮮丼、生タラバの肩肉の天ぷら、タラバの刺身、カニ汁がついて税込3,000円です。オープン記念のキャンペーンセットですがしばらくは続ける予定とのことです。
ボタンエビ、カニ肉、イクラ、マグロ、ツブ貝の5種が乗った海鮮丼。5種類は「イクラ×2、マグロ×3」や「イクラ×5」に変更しても良いそうです。
ここで特筆すべきはボタンエビ。ミソまで全く臭みなく濃厚。解凍の仕方に秘訣があるのかと聞いたところ、「ボタンエビはとにかく物が良い」ということでした。納得。
個人的には「カニ×1、イクラ×2、ボタンエビ×2」が最適解。「ボタンエビ×5」も捨て難い。
タラバガニを刺身を出すお店は少ないそう。というのも生の(状態で冷凍した)タラバガニを扱う店は少ないから。
今回、刺身にした部位はタラバガニの「南蛮」。
南蛮は人間でいう二の腕の部分。棒肉という上腕の部分は大きくて線維が強いため、南蛮がちょうど良いとのこと。
一方で蟹は脱皮してすぐは身入りが悪いそうでなるべく脱皮直前の蟹を選ぶそうです。
ズワイガニとは全く違った味わい。甘味の強さとしっかりとした歯ごたえが特徴です。
そして今回のスペシャリテ。天ぷら。
こちらはタラバガニの肩肉を使います。この肩肉ももちろん生。
立派な肩肉を
むき身に整えます
剥きにくさもあり人気が低い肩肉の有効活用を目的で考えられたメニュー。天ぷらにしてみたら驚きの美味しさ。自信を持ってお勧めできるメニューだそうです。
ホワホワ、ジューシー、濃厚な旨味
お店がイチオシするのも納得の初体験の味。この食感はボイルでは物理的に不可能。率直に感動しました。
叶うならば、10本食べたい。
きっと食べないと伝わらないので一回体験してみてください。
さらにオープン記念で5000円でこの3品+ズワイガニと毛ガニが食べ放題になるとのこと。写真はベニズワイガニですが仕入れに応じて本ズワイ、ベニズワイ、トゲズワイガニのどれかになるそうです。
(1/2):築地の玄関口にカニ専門店がオープン! ←NOW!
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山下信治 (編集長)
中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。