【中央区 和みの散歩】「梅花亭」の亜墨利加万頭と仏蘭西万頭(新川二丁目)(2/3ページ)

~ 紡がれていく甘い歴史。伝統と革新が織り成す挑戦 ~

2022.09.25
文、撮影:柳谷 ナオ

(1/3):「亜墨利加万頭」と「仏蘭西万頭」

(2/3):七代目・望月生知枝と娘の実千さん ←NOW!

(3/3):手作りに拘わる理由

七代目・望月生知枝さん

80歳を過ぎても可愛らしさが漂う目元が印象的な生知枝さん。
幼少期は工場の職人さんに、どら焼きの皮を動物の形にして焼いてもらったというほど、お店は身近な存在でした。この地で東京大空襲を経験し凄惨な時代を乗り越え、今日にいたります。
梅花亭を一手に担ってきた生知枝さん。当時の日本橋や新川(霊岸島)一帯の様子も一緒に教えて下さいました。

七代目・望月生知枝さん

「(娘の実千さんが小さかった頃は)夜8時に配達に行く、なんてのもざらでしたよ。(実千さんを)お店に残していくわけにもいきませんしね。昔はこの辺には料理屋なんかが沢山あって、毎日のようにどこかしらで宴会がありましたから。その帰りにお渡しするお土産の注文が入るんです。」

周辺には今もたくさんの企業のオフィスや、夜ごと集い美酒や美食で楽しいひと時を過ごせるお店が沢山あります。自宅へのお土産には、梅花亭さんの美味しい和菓子が重宝されたのも納得です。

母の後ろから隣へ。店主の望月実千さん

本店へ伺うと「いらっしゃいませ。」と上品なお声で出迎えてくださる実千さん。ずっと前からいらっしゃるような雰囲気を醸し出していますが、店頭に立ち始めたのはここ2、3年のことだそう。

「昔は海外でトレーダーをしておりました。毎日パリッとしたスーツを着て、トレーディングルームではクリック1つで何百億円という金額が動くんです。」

諸般の事情により6年ほど前に帰国。他の企業で働きながら経理の分野だけサポートできたらと思っていたそうですが、生知枝さんのお怪我をきっかけに一転。接客や深川店のリニューアルなど本腰を入れて取り組み始めました。

「なんで私ここに立ってるんだろうって。億単位のお金を動かしていたのに、今は180円の御菓子を売っている。葛藤というか、気持ちと脳がついていかないこともありました。」

そうおっしゃる実千さんですが、「ご自宅=工場」だったこともあり職人の方々と宿題を解いたり、店先でお金の計算なんかをしていらしたとか。

7代目としてお客様と接する生知枝さんの背中を見て過ごした少女時代。時は流れ、現在は実千さんも生知枝さんの隣で、もしくは先頭に立って接客をなさっています。

「やっぱり、人が好きなんです。」にこやかに仰る実千さん。

近年本腰を入れ始めたとおっしゃる梅花亭での接客ですが、今は実千さんに会うことを楽しみに通う常連の方々も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

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柳谷 ナオ (区民ライター)

甘いものがなくちゃ始まらない! 中央区と和菓子とあんこが大好きな1児の母。 老舗から新参店まで、色んな和菓子と触れ合いたい。 好きな言葉は「あんこ」「もちもち」

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