【中央区 和みの散歩】「梅花亭」の亜墨利加万頭と仏蘭西万頭(新川二丁目)(1/3ページ)

~ 紡がれていく甘い歴史。伝統と革新が織り成す挑戦 ~

2022.09.25
文、撮影:柳谷 ナオ
和菓子大好き区民ライター、ナオです!

江戸の老舗が集う東都のれん会に所属する銘店のひとつ「梅花亭」さん。
オフィス街に佇むお店には、あんこ好きにはたまらない御菓子が沢山!
今回は、レトロでハイカラな「梅花亭」さんの「亜墨利加万頭」と「仏蘭西万頭」をご紹介します!
更に、七代目・望月生知枝さんと、ご息女であり店主の望月実千さんからも素敵なお話しを沢山頂戴いたしました。(1/3ページ)

「梅花亭」さんは嘉永三年(1850年)、大伝馬町にて創業しました。震災や戦禍を乗り越え、現在は新川に本店を構えるほか、小伝馬町や深川にもお店を構えており、地域の方々や深川不動尊の参拝客から愛されているお店です。

本店には「本店 霊岸島(新川)」と記載されており、1971年の住居表示改正時に姿を消した霊岸島の面影を今も感じることができます。(私は梅花亭さんから霊岸島という存在を知りました)

本店の正面の看板は、鎌倉の円覚寺の住職や書道家としても名高い朝比奈宗源氏によるもの。

軒先の蹲(つくばい)には、地域の子供たちが楽しめるようにとメダカが泳いでいたり。

清潔感と温もりを感じられる店内には、長年使用されてきたという文字が掠れた番重(ばんじゅう)や、梅花亭さんも所属していらっしゃる江戸の老舗会「東都のれん会」の額縁も掲げられ、歴史の深さを垣間見ることができます。

今回は、梅花亭さんの和菓子の中から技術と美味しいあんこを満喫できる「亜墨利加万頭」と「仏蘭西万頭」を紹介します!

亜墨利加万頭(あめりかまんじゅう)

亜墨利加万頭(180円)

白あんがお好きな方におすすめなのが、「亜墨利加万頭」。

無類の新しいもの&甘いもの好きだったという初代が、西洋人が好んでいるという焼き菓子を伝聞をもとに創作。和菓子をパン窯(のような窯)で焼き上げたのは日本初。更にアメリカからのペリー来航にも重なり、かなり話題になったのだとか。

艶やかな張りのある皮には卵が塗られ、どことなくバターロールのような食事パンを思い起こさせるようなフォルム。

今でこそ馴染みのある焼き饅頭ですが、蒸し饅頭が主流だった当時には新鮮だったでしょう。てっぺんの胡桃の香ばしさと食感のアクセントも効いています。
白あん特有のすっきりとした甘みですが、しっかりと練り上げられているのに、程良く甘みが引いていく絶妙な口当たり。

極薄の皮との相性を計算した白あんなので、いくらでも食べられそうです。

仏蘭西万頭(ふらんすまんじゅう)

仏蘭西万頭(180円)

ちょっと(かなり?)珍しい「仏蘭西万頭」もイチオシです。
芸術に造詣が深く、梅花亭さんのロゴや商品イラストをデザインした六代目・中村達三郎さんが考案した逸品。

洋菓子の手法を応用しその技術を取り込んで生み出された新商品が仏蘭西万頭。

マッチ箱のような長方形の箱型のこしあんが包まれたお饅頭の上に、なんとメレンゲを纏わせたという代物!
さらにオレンジピールとドライチェリーもあしらったかなりハイカラな和菓子。

メレンゲ特有のほんのり舌に吸い付くような食感と、上品ながらもほろ苦いパンチが効いたオレンジピールやドライチェリー、こしあんの組み合わせが美味しい!
こちらの皮もかなり薄めに仕上げられ、上品さの中にも遊び心と庶民的な親しみを感じられる逸品です。

(1/3):「亜墨利加万頭」と「仏蘭西万頭」 ←NOW!

(2/3):七代目・望月生知枝と娘の実千さん

(3/3):手作りに拘わる理由

柳谷 ナオ (区民ライター)

甘いものがなくちゃ始まらない! 中央区と和菓子とあんこが大好きな1児の母。 老舗から新参店まで、色んな和菓子と触れ合いたい。 好きな言葉は「あんこ」「もちもち」

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