【中央区 和みの散歩】「御菓子司 東海」のワッフル(日本橋人形町)(1/2ページ)

~ 和菓子一筋74年!激動の時代を乗り越え、人形町の変還と共に ~

2022.07.31
文、撮影:柳谷 ナオ
和菓子大好き区民ライター、ナオです!

和菓子というと、大福やお団子といった餅菓子や、どら焼きや最中などの餡子を使用したもの、お茶席には欠かせない落雁などの干菓子を思い浮かべる方がほとんどだと思います。私もそうです。
けれど、和菓子屋さん「だからこそ」の意外な銘品も数知れず。
今回は、「東海」さんのふわっふわなあのおやつをご紹介♪(1/2ページ)

東海さんは昭和28年、現在の人形町1丁目に創業。元々はお座敷天ぷら屋さんだった店舗でしたが、空き家になっていたところを、ご主人のお父様である先代が発見。電気設備等の内装に手を加えながらも、外観はほとんど当時のまま今日に至っているとのこと。
窓下のフラワーボックスに施された装飾からも、お座敷だったという名残りが漂います。

お座敷の名残が

ここでちょっと歴史の小話。
明治から昭和初期にかけ、人形町界隈には芸妓さんのお店(置屋)がひしめき合い、いわゆる花街としての活気に溢れていたとのこと。その流れで、1丁目をはじめ人形町には著名人や旦那衆が夜ごと集い豪遊する料亭やお座敷が軒を連ねていたということです。現在も、雑誌やテレビなどで人形町の美味しい老舗が度々紹介されていますね!

お店のお話をお伺いする間にも、「インターネットの評判をみてお菓子を買いに来ました」という方が何組かいらっしゃり、東海さんの人気ぶりを実感。

皆さん購入なさっていたのが、今回私がご紹介する「ワッフル」です!

和菓子屋さんのワッフル?と、思うかもしれませんが、これがまた素朴な味でとっても美味しいんです。中に包まれているのは、あんこでもなくカスタードクリームでもチョコレートでもなく…?
早速レポート!

和菓子屋さんのワッフル?

ワッフル(200円)

こんがり且つしっとりとした「きつね色」のお手本のようなワッフルからは、あまーい香りがふわりと立ち上ります。

芳しい生地は、小麦粉やお砂糖、卵は勿論「酒、みりん、蜂蜜」を配合しているからとのこと。お酒とみりんがふっくらとした食感に一役買っているだけではなく、蜂蜜やお砂糖の甘みをより引き出してくれているのではないかと私は推測します。

ですが、ご主人いわく「どら焼きよりワッフルの方が難しい」とのこと。どら焼きはつるりとしていますが、ワッフルは型がでこぼこしているぶん、焦げ目がつきやすく目を離せないとのこと。シンプルながらも見極めが難しい生地なんですね。

東海さんのワッフルの特徴、それは「あんずジャム」がサンドされているということ!これがまた甘酸っぱくて美味しいんです。あんこやカスタードクリームよりも親しみやすくあっさりといただけるので、おやつだけではなく朝食にもぴったりな和洋折衷の逸品です。

あんずジャム

そのままでも勿論美味しくいただけますが、ラップにくるんで500wで10~20秒ほど温めると、より香り高くジャムの甘味も香りも引き立つのでおすすめです。

1人1個といわず、1人2個買いましょう。

ふと気になったこのでこぼこ模様。なんと書いているか目を凝らしたところ、「BEST WAFFLE JIYO」とのこと。JIYOは「滋養」を指すそうです。

昭和から流通しているこちらのワッフルの焼き型は、レトロ食器として現在も人気が高い器具。ワッフルが出回り始めたころは、卵や砂糖を使用した栄養価が高く高嶺の花のような存在だったのかもしれませんね。

(1/2):和菓子屋さんのワッフル? ←NOW!

(2/2):卒寿を迎えた2代目の田所遜さん

柳谷 ナオ (区民ライター)

甘いものがなくちゃ始まらない! 中央区と和菓子とあんこが大好きな1児の母。 老舗から新参店まで、色んな和菓子と触れ合いたい。 好きな言葉は「あんこ」「もちもち」

公式SNS
サイト内検索