日本茶飲み比べイベント「YUITOまつり2022 ~日本のお茶づくし~」

~ 全国7か所から銘茶が出店、飲み比べを楽しむ ~

2022.06.22
文、撮影:山下信治
先日、全国の7つの産地のお茶を飲み比べるイベント「YUITOまつり2022 ~日本のお茶づくし~」が開催されました。
老若男女、シーンを選ばず愛されている日本茶ですが、産地や製造方法を意識して飲むことは少ないのではないでしょうか。
今回のイベントでは普段接する機会の少ない「日本茶の専門家」からお話をききつつ、美味しい日本茶をいただきました。

日本橋室町のYUITOへ

今回の舞台は日本橋室町のYUITO日本橋室町野村ビル(以下、YUITO)の吹き抜けの地下広場。新型コロナの対策もあり人数を制限して行われました。前売り券と若干の当日券が発行されましたが、前売り券は完売、当日券も盛況で延べ200人を越える参加者で賑いました。

吹き抜けの開放的なスペース

このイベント、福徳神社前広場で行っていた野点「福徳茶会」のスピンオフ企画。コロナ禍で開催できませんでしたが、少し趣向を変えて久々の開催です。

お酒の飲み比べは良く耳にしますが、お酒とは違いに気軽に誰でも参加でき、誰もが日常的に口にする日本茶が対象とあり評価も上々。ご家族連れもたくさん目にしました。

各地のお茶が並びました

今回は全国から7つのお茶が参加、各ブースで振舞われました。時間や混雑の都合上、全ブースは回れませんでしたが、一部をご紹介。

金谷茶「カネカ北川製茶」(静岡)

土山茶「黄檗売茶流 東京支部」(滋賀)

対馬「離島百貨店/つしま大石農園」(長崎)

最後のつしま大石農園は紅茶です。実は緑茶もウーロン茶も紅茶も原料は同じ葉。今回の日本茶の範囲は「カメリアシネンシス」(茶葉の学名)を使って国内で生産されたものという定義だそうです。
覚えました?「カメリアシネンシス」ですよ。

頂いた中で一番好みだったのは「深緑茶房」さんの「香小町」。水だしの冷茶でアウトドアの湿気が強い日だったこともプラスになったかも。
その他のお茶も「甘味」「旨味」「苦み」「香り」などそれぞれ主張が異なっていて楽しい飲み比べでした。

伊勢茶「深緑茶房」(三重)

生産者とのコミュニケーションも楽しみ

主催者や参加した各ブースの皆さんが口を揃えていたのが「久々の対面イベント」という一点。
このようなイベントは随分久しぶりとのことでお客さんとのリアルのやり取りを楽しんでいました。

各ブースは生産農家、茶商、茶道の方など色々な立場での参加ですが、それぞれの思い入れやお勧めを丁寧に説明しながらお茶を提供し、参加者もうなずきながら耳を傾けていました。
私も途中から取材はそっちのけで楽しませていただきました。

参加者に感想をお聞きしようと赤ちゃんを連れたご家族に声をお掛けしました。

「お芋を使ったお菓子のお店を営んでいまして、お茶の勉強のために来ました。こういった機会はなかなかないので非常にありがたいです。各地の生産者と直接つながれるのは魅力です」

物腰が柔らかいな、と思ったらなんとスイーツ店経営の方でした。話を聞くと馬喰横山の問屋街に「冷やし芋」の店舗を開く予定とのこと(私の家から徒歩3分)。
何それ美味しそう。
既に週末だけプレオープンしてるらしく近々伺うことを約束しました。

「オイモトーキョー」という屋号で現在は土日限定で日本橋横山町の「PLUS LOBBY」というコミュニティスペースで営業されているとのことです。
https://ooimo.official.ec/

日本茶の魅力

今回、キュレーターとしてお茶選びから企画運営まで手掛けた「日本茶生活」の代表三浦一崇さんにお話を伺いました。

「日本茶生活」三浦一崇さん

「日本茶と言っても日本全国様々なお茶があります。お茶の生産農家から茶商、茶師などそれぞれの立場で日々努力して個性があるお茶を作っています。本日、紹介したお茶に限らず美味しくて素晴らしいお茶が沢山あります。こういった機会をきっかけに毎日の生活に日本茶を取り入れてもらえれば」とのこと。

身近すぎるが故に脇役に甘んじることが多い日本茶。実は多種多彩で非常に奥の深い世界です。何より純粋に美味しい、楽しい
これからも是非、魅力を伝えていってください。

今回の出展のブース一覧
福岡・八女茶「八女茶くま園」
鹿児島・知覧茶「Green & Teas」
滋賀・土山茶「黄檗売茶流東京支部」
三重・伊勢茶「深緑茶房」
静岡・金谷茶「カネカ北川製茶」
埼玉・狭山茶「狭山茶セレクション」
長崎・対馬「離島百貨店/つしま大石農園」

イベントが開催された日本橋を始め中央区には素敵な和菓子店がたくさんあります。
「このお店にいけばこのお茶が飲める」「この和菓子に合うお茶」などタッグを組めばさらに面白いことが起きるかもしれません。
当マガジンの和菓子連載「中央区 和みの散歩」とも是非コラボお願いします。
「中央区和みの散歩」

山下信治 (編集長)

中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。

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