築地江戸銀×日本橋パパの会 鮨にぎり体験レポート

~ コロナに負けず築地の老舗が日本橋の新参コミュニティと交流 ~

2021.04.13
文、撮影:ユキイデ
3/21(日)、創業大正13年の老舗「築地江戸銀本店」(鮨・日本料理)は、日本橋の未就学児のパパコミュニティ「日本橋パパの会」とコラボし、『パパの握った鮨をママと子ども達に食べてもらう会』を開催しました。
築地江戸銀本店の職人が、参加者のパパ達に鮨の握り方をレクチャー。家族にパパが鮨を握る姿を披露した後、パパとプロが握った鮨を食べ比べてもらうという面白い企画です。緊急事態宣言中ということもあり、密にならないよう7家族限定で開催。その時の模様をレポートします。

休業中の店内で鮨にぎり体験

調理場に入り新井店長から鮨のにぎりを教わる

今回のイベントは、緊急事態宣言中に休業をしていた築地江戸銀本店(以下、江戸銀)で開催。江戸銀の企画運営マネージャーの青木綾美さんは「コロナで厳しい今だからこそ地域貢献をしたい。休業中のお店を活用してもらい、特に地域の子育てファミリーに元気を与えたい。」という想いで企画が始動。
同じ中央区内のパパコミュニティ、日本橋パパの会に声がかかり、小規模ながらイベントの開催が実現しました。

巻きずしに挑戦するパパ

手際よくお手本を見せる新井店長とは対照的に、四苦八苦するパパたち。真剣な表情で鮨を握りますが、いつのまにか手がシャリまみれに。「思っていた以上に難しい!」と、参加者全員が弱音を吐きます。

イベントの流れイメージ(江戸銀・日本橋パパの会より資料提供)

今回のイベントは感染症対策を念入りに実施。人数を絞るだけでなく、ママと子ども達の合流時間をずらしたり、家族ごとにテーブルを分けたり、工夫がなされていました。そして食事を終えた家族から速やかに退場するという流れです。

ママと子ども達が合流し技を披露するパパ達

いつもと違うパパの姿に目を丸くする子ども達。「頑張れ!」と応援する姿も。
大丈夫かな…?と心配そうに眺めるママは「パパの料理が見れたのは新鮮でした。」と語りました。

子どもを抱っこして他のパパの応援をします

日本橋パパの会は毎年3月、日本橋社会教育会館と共催の「パパフェス!日本橋でおとうさんとあそぼう」というイベントを開催していましたが、コロナのため2年連続で中止。今回のイベントは約2年ぶりということもあり、久しぶりに会うメンバーと会話が弾み、お互いの子ども達の成長に驚く様子も。

なんとか完成させたお鮨と記念撮影

家族の視線とプレッシャーに負けずに握り終えたパパ達は少し疲れた様子でしたが、「鮨を握るという非日常体験が楽しかった!」と、笑顔で感想を語りました。

続いてプロの出番

パパが握り終えた後は、江戸銀のプロの2人が握りを披露します。パパの握りのスピードを見た後のプロのスピードは超特急の速さ。しかも美しく握られていく様子はもはや芸術です。それでもプロの2人は「久しぶりだから調子が出ねぇや(笑)」と言って笑顔で首を傾げる様子でした。
江戸銀の青木マネージャーは「この様なイベントはうちの料理人にとっても刺激になり、モチベーションにもなります。子ども達の賑やかな声や、お客さんとの久しぶりの会話も楽しめたのじゃないでしょうか。」と、語りました。

プロが握った鮨はやはり綺麗

プロの技を目の当たりにしたパパ達は「(新井店長の握りを見て)どうしてあんなに速く綺麗に握れるのかわからない。鮨の見方が変わった。」と驚いた表情で語りました。

待ちに待った食べ比べの時間

各テーブルにプロの握った鮨が並べられ、パパの握ったものと見比べ・食べ比べ開始。巻きずしの切り口が明らかに違う様子に家族みんな苦笑い。それでもパパは満足そうです。参加者の中には、初めて鮨を食べるという2歳の子どももいました。

日本橋パパの会のメンバーのひとりはイベントの感想をこう語りました。
「大いに楽しめました。しかも板場に入れていただけるとはビックリ。お店には感謝です。コロナもあり、家族同士のコミュニケーションが悩ましいところでしたが、これは今後の課題ということで。」

イベントを終えた江戸銀の新井店長は、疲れた様子はなく笑顔でこう語りました。
「コロナで休業し再開後の心配をしていたけれど、握り体験会を開催できて、子ども達の笑顔をみれて楽しい会になりました。こうした地域の方々との交流こそ自分達には本当に必要な事だと感じました。古い店ですが少しでも地域への社会貢献をもっとできるようにしていきたいです。」

築地江戸銀と日本橋パパの会

築地江戸銀 本店

大正11年創業、厳選した素材の江戸前鮨と長野の地酒「横笛」が楽しめる。片目を失った元力士が現在の新富で屋台を出店したのが始まりだと言われている。二階は宴会部屋があり、各種イベントにも使用可能。
昨年末は「江戸銀マルシェ」を開催。店頭で甘酒無料配布や「横笛」のワンコイン試飲会を行い、卵焼きや横笛酒粕(かす)で作った特製のわさび漬けなどを販売し、周辺企業や住人に好評だった。
コロナを機に創業当時の「より多くの人たちに美味しいものを食べて欲しい」という考えに立ち返り、メニューをより大衆寄りに一新。同時に「築地や周辺の人々に居場所を提供し、地域の人に愛される100年目を迎えたい。」と、青木マネージャーは語る。
住所:中央区築地4-5-1
電話:03-3543-4401
営業時間:11時~22時
※現在はまん延防止等重点措置の適用のため11時~15時の営業
(アルコールタイム予約対応15時~20時)


「日本橋パパの会」

2019年「パパフェス!」の模様

日本橋パパの会は日本橋に住む・働く、未就学児のパパコミュニティ。日本橋が好きなパパであれば誰でも入会できる。2011年に日本橋堀留町保育園のメンバーが中心となり発足。主な活動は2ヵ月に一度行われる定例会(飲み会)や、年に一度行われる日本橋社会教育会館と共催の「パパフェス!~にほんばしでおとうさんとあそぼう~」がある。 ※いずれもコロナのため2019年から休止中
不定期では「パパと子ども達だけの遠足」や、料理教室、地域イベントなどを企画・開催。その他にもメンバー各々が部活動を自由に展開しており、パパラン部、テニス部、ゴスペル部、街歩き部、写真部、動画部、ぼうさいアウトドア部など、多様な活動を行い親睦を深めている。現在会員数が約300名にものぼり、日本一のパパコミュニティでは?という声がある。
日本橋パパの会メンバーは「家庭と職場だけではない、地域の「第三の場所」を作りたい。イクメンを増やしたいのではなく、パパ友を増やしたい。」と、語る。


今回のイベント参加費はひと家族4,000円。この価格で合計3皿出てくるのは破格だと思いました!
ところで、編集部ユキイデも日本橋パパの会のメンバーのひとり。息子が産まれた2014年頃から参加しています。メンバーのほとんどが結婚・出産・子育てを機に日本橋に住み始めた新参者。今回の様に老舗のお店が、新参者に声をかけてもらうことに喜びを感じているメンバーも多い様です。
コロナを機にステイホームとなり、より中央区に地元意識を感じた家族も多いのではないでしょうか?老舗と新参者が繋がれば、より街が盛り上がるはず。老舗の旦那・女将と、小さな子どもを連れたパパママが街で挨拶をする、というのは、中央区ならではの素晴らしい光景ですね!

ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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