中央区民マガジン

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晴海ふ頭公園モニュメント設置騒動、工事を一時停止し地域の意見募集!11/4まで。

~ 11/4まで町会自治会、個人の意見受付。窓口は都民ファーストの会 ~

2023.10.28
文:山下信治
晴海ふ頭公園に突然設置が発表されたモニュメント。批判が集まる中で設置工事が始まり一部で不満が高まっていました。
そんな中、都民ファーストの会(以下、都ファ)都議団からの強い申し入れにて工事の一時停止及び住民ヒアリングが実現しました。
賛成・反対等さまざまかと思いますが、東京都へ地域住民の声を届けるまたとない機会ですので是非活用してください。
※一部記事の内容を追記・変更しました。(10/31)

はじめに

この記事はなるべく中立の立場の表現を心がけますが、編集部は一部反対の立場(設置場所の移設希望)です。そのため、表現にバイアスがかかる可能性があります。予め承知の上ご覧ください。

今回、アルール氏のWebサイト上に告知が掲載されましたが、あまり目立たず少し分かりにくいです。今回は当マガジンも火付け役になりました。その責任もありますので新情報も交えて分かりやすくお伝えします。

意見の提出方法

大きく二つの方法になります。

1.町会・自治会として

各自治会・町会で意見を集約してアルール氏までメールで提出してください。
また、希望があれば各町会・自治会にてアルール氏が説明するそうなので希望の方はその旨をメールしてください。

2.中央区民個人として

以下の3つの方法があります。意見が届きやすい順は都民ファーストの会経由、中央区マガジン経由、総合窓口の順と思われます。

※方法1、方法3を追記しました(10/31)

1.中央区民マガジン経由
当マガジンにアンケートの形でご意見ください。集計の上、東京都に提出します。精度向上のためメールアドレスを収集しますが、東京都へは伝達しませんし、別用途に使用することは一切ありません。
特設アンケートフォーム
提出期限:2023年11月4日(金)の19時

2.都民ファーストの会を経由する
アルール氏にメールで提出してください。都民ファーストの会を経由して東京都に意見を提出します。アンケート項目が公開されています。
晴海ふ頭公園についてアンケート
アルールうた子氏のメールアドレス
infoアットsdgschuo.com
(アットを@に置き換えてください)
提出期限:2023年11月4日(金)

3.都民の声総合窓口
以下のページから東京都へ意見を届けることができます。
都民の声総合窓口

なぜ都ファが窓口なのか

今回ですが工事の一時停止及び住民説明を正式に求めたのは都ファ都議団だけだったようです。

当初は東京都の担当局が説明・意見募集を行う予定との情報を受けましたが、結局は都ファによる取りまとめ方式に落ち着いたようです。

本来であれば東京都が自ら説明、あるいは地元選出の石島都議が代理の窓口を務めるべきだとは思いますがそうではない点は残念です。

モニュメント設置の予算について

今回のモニュメント設置は港湾局の「東京港における新たなランドマークの設置」という新規事業の一環です。

2023年度の予算でモニュメントと噴水の設置で合わせて4億円が計上されています。

港湾局によるとモニュメントにかかる経費(検討計画から設置まで)は1.6億円予定。そのうち、モニュメント製作費用は4400万円(後方の階段は含まず)とのこと。
また、ライティングの費用は含まれるが、プロジェクションマッピングの費用は別途とのことです。

入札情報など

都の入札情報(随意契約含む)に関連する情報がないため調査しました。以下の背景のようです。

「晴海ふ頭公園は管理している東京港埠頭株式会社と施工協定を結んでいるため、東京港埠頭が各業者に発注しており都の入札情報には反映されない。また、予算上限(この場合だと1.6億)を定めた出来高制のため費用も現段階だと未確定」

そのため、それぞれの施工業者等は把握できませんでしたが、デザインは「株式会社アトリエ福」が関わっているとの回答を港湾局から得ました。

有識者によると東京都の事業は多岐に渡るため、効率の点からこのような方式はままあるとのことです。

想像図(マガジン作成)

経済・港湾委員会での質疑

2023年3月の都議会の経済・港湾委員会にて同予算について西崎つばさ都議による質疑応答がありましたが、この時点では検討段階で場所も未確定という扱いだったようです。

※238〜242に関連の質疑応答があり

尚、3月時点では石島都議も経済・港湾委員会に所属しており西崎都議の後に質問に立っています。(両都議ともこの後、別の委員会へ異動)

その後、議会で扱われた形跡は見つかりませんでした。

現状の問題点

地域への説明不足

各所の情報を総合すると地域への説明は設置工事直前の連合町会に対してだけだったようです。資料は公になった資料と同等の一枚ものです。

つまり計画段階でのヒアリングや説明は実質的にありませんでした。都ファ都議団が問題視したのはこの点だと思われます。

現状に対してのデメリット

稼働中の公園への設置なため、芝生面が減るという明確なデメリットが存在します。

中央区の課題にも上がっている緑地、特に子どもが遊べるスペースを削るとなればどうしても批判は出てしまいます。TVのワイドショーにも取り上げられたようです。

仮に設置メリットや東京港全体の構想などポジティブな部分がはっきりと説明されていれば、この騒ぎは起こらなかったかもしれません。

今後の可能性

既に工事が始まっており変更にはそれなりのロスを伴いますが、寄せられた意見によっては計画の修正の可能性もあると思います。
特に都ファが取りまとめのため、最終権限を持つ都知事に住民の意見がダイレクトに届くかもしれません。

賛成・反対問わずこの機会を活用して皆さんの意見を届けてはいかがでしょうか。

そしてまだ公園に行ったことがなければ、今回の議論はさておき、是非利用してみてください。晴海フラッグの入居が始まる前の今がチャンスです!

(補足)中央区民マガジン編集部として

日々の取材の中で、晴海ふ頭公園の芝生部分で遊ぶ子ども達を見てきました。区内で自由に遊べるこの規模の芝生は貴重です。

来年以降、晴海フラッグの入居による1万人以上の人口増を考えると、公園が混雑するのは歴然です。是非、子ども達のためにモニュメントは芝生外の場所に設置して欲しいと切に望みます。

これから晴海客船ターミナル跡に客船受入施設や親水広場が新たに整備されます。イメージパース上は結構な広さがあるのでそちらも検討対象にしてみては?

晴海客船ターミナル跡地のイメージパース

山下信治 (編集長)

中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。

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