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築地インバウンド観光客に大人気『寿司握り体験』潜入してみた!

~ 場外市場で学べる「Sushi making class in Tsukiji」とは? ~

2024.07.23
文、撮影:ユキイデ
築地場外市場は毎日外国人観光客で大勢の人だかりです。そのせいで周辺に住む方は、場外市場でのお買い物をちょっと敬遠していませんか?そんな方にぜひ知ってもらいたい、寿司の握り体験施設「Sushi making class in Tsukiji」をご紹介します。いったい外国人観光客は場外市場でどんな楽しみ方をしているのか?潜入レポートをお届けします!

小さなお店と雑居ビルの密集地である場外市場。築地魚河岸以外にそんな体験ができる場所あったっけかなぁ…?そんな疑問を抱きつつ、運営会社から伝えられた会場へ。
たどり着いた場所は、築地の人達の安らぎの場所・昭和レトロ漂う「喫茶マコ」がある中富第一ビル。どうやらこの上に会場があるようです。

階段で3階へ

階段の途中で「Sushi making class」の貼り紙が。ほ、本当にこんなところにあるんだ…。

会場に到着!綺麗!

中に入ると想像以上に広い空間が広がっており、綺麗に清掃されていて、テーブルには寿司を握るための調理器具が準備されています。そして、飾られた提灯が可愛い!祭りばやしのようなBGMが薄っすら流れています。

参加者の皆さんが集まってきました

開始時間になると参加者が全員集合し、体験がスタート!

主催者のJapan Wonder Travel (運営会社:株式会社羅針盤(銀座7丁目)) によると、 毎週 月~土の5~6日、各日午前と午後の2部制で開催。とても人気な模様で、満席(20名)になることも多く、この日は午前の部にお邪魔したのですが10名の参加でした。

司会のハルさん

ハルさんは聞き取りやすい英語でイベントを進行します。面白いと思ったのが、すぐに握り体験が始まるのではなく、参加者が自己紹介をしていきます。好きな寿司ネタも言い合ってコミュニケ―ション。ちなみにマグロ、玉子が人気なようでした。

色んな国から参加

今回の参加者は、アメリカ、オーストラリア、イギリス、香港からの旅行客。観光に携わる事業を営む日本人も参加しており、注目度の高さが伺えました。

イベントの申し込みは、Japan Wonder Travel の公式ホームページほか、TripAdvisor、GetYourGuide、Airbnb などの英語サイトからのみ申し込みが可能(※)。価格はひとり7,400円〜で、時期や仕入れの状況に応じて変動するそうです。

この会場で開催する前に、築地場外市場総合案内所「ぷらっと築地」の2階でトライアル開催したところ、TripAdvisorの口コミで総合評価5のレビューを200件以上獲得したのだとか。
(※)日本人でも上記のサイトから申し込めば参加可能とのことですが、訪日外国人向けの教室のため教室で使用される言語は英語となります。

寿司についての学習も

「そもそも寿司とは?」「寿司の起源・歴史は?」など、本格的に学びます。日本人でもあまり知らない知識を学ぶことができるのではないでしょうか。

まずはしっかり手洗い

いよいよ握り体験開始!…その前に、ちゃんと手を洗います。施設内には手洗い場が完備されており、衛生面も問題なし。参加者全員順番に手を洗います。

帽子を被って準備OK!

手を洗い帽子を被り準備が終わると、まずは職人が手本を見せてくれます。皆真剣に職人の動きに注目します。

スシ・マスターのイシイさん

講師のイシイさんは和食に携わり30年。ふだんは築地で勤務されているそうです。時々シンプルな英語を交えて分かりやすくレクチャーしてくれます。
「Sushi making class in Tsukiji」では寿司職人が3名在籍しており、交代で講師を務めているそうです。

いざ、握りを実践!

いきなりシャリを丸めてしまい笑いが巻き起こります。
寿司を握るのって、難しいですよね。手にべったりご飯が付いてしまったり、崩れてしまったり。参加者はその難しさを楽しんでいる様子でした。

ちょっと緊張気味?

真剣な表情で寿司を握る男性。和なTシャツがイカしてますね!日本の文化がとても好きなのでしょうね。

ふと気付いたのですが「Sushi making class in Tsukiji」では、食材だけでなく食器にもこだわりが見えます。全て築地場外市場で揃えたものらしく、築地への愛と敬意が垣間見えた気がしました。

ファミリーでの参加も

イシイさんは少年に優しくレクチャー。ご家族にとっても、きっと心に残る旅の思い出になるのではないでしょうか。

皆さんとても楽しそう!

あちこちで会話が弾み、会場内が不思議な一体感に包まれてきました。楽しそうに寿司を握りながら自国の話をしたり、訪れた日本の観光地の感想を言い合ったりしていました。

細巻きはなかなか難しそう!

マグロ、海老、玉子、サーモンを握り、最後はネギトロの細巻き。今回の寿司の中で一番苦戦しているように見えます。

完成した握りがこちら!

香港ファミリーのお母さん作なのですが、なぜこんなに上手なの!?もしかして寿司レストランのシェフなのでしょうか?

自分の握った寿司と一緒に記念撮影!

皆さん超イイ笑顔!帰国したらお友達にドヤれますね!
ところで、寿司という言葉を聞くだけで日本人も笑顔になりますよね。なぜなのでしょう?天ぷら、そば、うどん、かつ丼…では、あまりそうはなりませんよね?寿司は世界を笑顔にするスペシャルフードなのかもしれません。

皆で「いただきます」

握った寿司は日本式に「いただきます」をして食べます!自然な形で日本の文化・作法・習慣を知ることができるのは素晴らしいですね。

実食!

自分で握った寿司は格別!?とても美味しそうです!醤油、ワサビはあんまり付けないんだよ!と教えられてびっくりした様子でした。

炙りサーモンも!

握り終えた寿司はアレンジもOK!バーナーでサーモンを炙ります。

皆さん満足気にグッバイ!

あっという間に1時間半。皆さん笑顔で会場を後にしました。
「ちょっと難しかったけど、とても楽しかった」「日本の寿司職人の技術は凄い」という感想が。きっと今回も満足度が高いレビューが投稿されるのではないでしょうか。

Japan Wonder Travel の Marinさん

最後に今回のイベントのディレクターとして会場で対応していたMarinさんにお話をうかがいました。

「築地の方にはいつも良くしていただいて、本当に感謝しています。築地は勢いがあって、日本人にも外国人にも魅力的な街だと思います。」

続けて、「Sushi making class in Tsukiji」について、今後の展開も含めてこう語ってくれました。

「わさび抜き、アレルギー、ハラールの対応などもしています。日本人の参加ももちろんOKです。外国人の方は、より体験に重きを置かれていると思うので、今後は皆さまの満足度を維持しつつ、もっと良いものを提供していきたいと思います。」

今回、参加した外国人の皆さんのとにかく楽しそうな表情を見て、和食、特に寿司のパワーに驚きました。「Sushi making class in Tsukiji」は日本人でも十分楽しめて、例えば親子で英会話の勉強を兼ねて参加すればとても面白いのでは?と思いました。外国人観光客と食・寿司を通して繋がることができるのは築地ならでは。現在築地はスタジアムが建設されるという大きな話題で注目されていますが、本来の東京の台所と言われた『やっぱり築地』がまだまだ続いていく、そう感じました。

施設名:Sushi making class in Tsukiji
体験名:Sushi Making Class in Tsukiji 90-Minute cooking experience
主催:Japan Wonder Travel
内容: 寿司を学ぶ、寿司を握る、寿司を食す
催行日程: 毎週 月・火・木・金・土 10:30~12:00、13:00~14:30 (各回1時間半)
席数: 着席20名
住所: 中央区築地4-9-7 中富ビル 302・303号
※旅行会社など法人からの団体予約なども相談可能
公式ホームページ

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(日本橋堀留町)

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ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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