明治40年に、現在暖簾を掲げている銀座7丁目にて産声を上げた「清月堂本店」さん。中央区内では、松屋銀座さん地下1階の店舗でも季節の和菓子やご贈答・ご進物にもぴったりなお菓子が並び、交通利便にも恵まれたロケーションです。

さて、清月堂本店さんでは月に一度、毎月最終金曜日を「清月堂の日」として、その日限りの限定品を販売しているのをご存知ですか？

しかも本店限定の生菓子というからにはお伺いしないわけにはいきません…！

更に、現在は不定期開催となってますが、職人さんの流れるような手捌きを間近でみることができる実演販売が開催されることも！

先日の9/29（金）の清月堂の日では、シーズン真っ最中の栗が丸ごと包まれた「栗大福」の実演販売が開催されるとSNSにて拝見。早速伺いました！

この日の実演販売は12時～13時と16時～17時の2回。私は12時30分頃到着。軒先の立て看板にも実演販売の文字が！期待が高まります。

入口をくぐってすぐ右側にはガラス張りの実演スペースが開設され、まんまるなこし餡の餡玉がずらりと。

この中に栗が収まっているのかと凝視。そして滑らかなお餅を素早く均等な大きさに分けて餡玉を包んでいく一連の流れは文字通り職人技。無駄のない動きから次々と生み出される栗大福が整列していく様をずっと眺めていたい…。

出来上がった大福はプラスチックケースに包装され、店頭に並びます。

しっかり厚みのあるお餅は、お餅にすると香りや食感など抜群のバランス感といわれる新潟県産こがねもち。そこに羽二重粉を合わせることで、程よい弾力を感じた後すぐにしたたかな腰の強さへと変化。そのおかげで、茨城県笠間産の新栗が生み出すほくほくとした食感と絡み合い、素材同士の自然かつふくよかな風味が心地よく鼻腔へと流れていきます。

そのままではやや甘めかなと思うこし餡も、この栗大福のために調整されたのではと思うほど！
こし餡のおかげで、きちんと和菓子としての輪郭が縁取られ、甘味と旨味が両立した栗大福に。
食べ応え満載の季節の和菓子でした♪

栗大福だけでは物足りないので、十五夜に相応しい練り切りもついつい購入。

実はレジに並んでいる時に嬉しい光景を目に致しまして。

清月堂本店さんの隣はコンビニ。周りは東京国税局をはじめとする大型のオフィスビルが立ち並び、お昼時ともなると周辺の働く人たちは一斉に外出。そういった方々がコンビニ帰りのついでに、清月堂本店さんで月見団子や栗大福を次々に購入なさっているではありませんか！

しかもプレゼントやご挨拶用というわけではなく、ご自身のデザートやおやつとして召し上がるのかなという感覚で、ひとつもしくはふたつと手に取ってレジに並んでいきます。

コンビニにも和菓子やスイーツが沢山並ぶ時代に、あえてデザートを和菓子屋さんで購入するという感覚。そして気軽に入店できる清月堂本店さんっていいなぁと思った次第です。

ちなみに。「清月堂の日」限定商品としてもうひとつ栗おこわが販売されていたのですが、私が到着した際にはすでに完売！限定30個とのことなので、あわよくば…と淡い期待を抱いておりましたが、あえなく玉砕。

確実に数量限定品が欲しいという方は、ぜひお早めに。次回の「清月堂の日」は10月27日（金）の予定です。