ツバメヤさんのわらび餅やどら焼きはオンラインの他は日本橋高島屋地下1階のAKOMEYAで月に1回ほど販売されていますが、実店舗は中央区どころか関東初出店!
ツバメヤさんが中央区に出店と聞けば伺わないわけにはいきません。なぜなら私、柳谷はツバメヤさんのお菓子のファンなので!
~ 実直&新しいテイストのニューカマーを推させてください! ~
ツバメヤさんのわらび餅やどら焼きはオンラインの他は日本橋高島屋地下1階のAKOMEYAで月に1回ほど販売されていますが、実店舗は中央区どころか関東初出店!
ツバメヤさんが中央区に出店と聞けば伺わないわけにはいきません。なぜなら私、柳谷はツバメヤさんのお菓子のファンなので!
真っ白な暖簾が目印
一目見ると印象に残る看板
日本橋店の大きな特徴は、商品が3種類のみというところ。岐阜の本店では他にも季節の和菓子なども販売しているのですが、なんでも揃う百貨店が軒を連ねる日本橋で、あえて3種類の和菓子で開店するという気概に興味をそそられます。
洗練されたアースカラーの内装
木や土といった自然の素材をそのまま使った店内は大地の温もりを感じられるような、それでいて清潔感のある佇まい。横長の木製のカウンターには、わらび餅・どら焼き・草もちが並び、希望の個数や箱入りかどうかを店員さんに伝えます。最後にお会計、商品の受け取りなので、両手が塞がっていても安心。
店員に希望数を伝えます
拘りの材料の説明も
さて、それではお待ちかね!ツバメヤさんのわらび餅・どら焼き・草もちをご紹介します!
わらび餅(1箱8切入り1,720円)
白と赤のシンプルな包装
「流麗」。ツバメヤさんのわらび餅には、まさにこの言葉が相応しい。
みずみずしさを閉じ込めたようなわらび餅の特徴は、なんといっても湿潤かつとろけてしまうような繊細な食感。溶けていきながらスーッと舌の上から優しく染み込んでいくようなまろやかな甘味の隠し味は純黒糖。黒糖はその存在そのものが非常にパワフルな素材なのですが、わらび粉のまろやかさと絶妙なバランスの配合により上品かつ懐の深い女性のような雰囲気に。
それを包むのが、大豆の風味や甘みを生かしたツバメヤさん特注のきな粉。口に入れた瞬間は甘味を感じるのですが、ワンテンポおいてややビターな旨味へとバトンタッチ。えぐみを感じないのは、わらび餅の非常に柔らかで流れるような口溶けと甘味と相性ぴったりだからこそ。きな粉だけ舌にのせていただくとわかるかと思うのですが、とてもきめ細やかに挽かれているような印象です。
きな粉をたっぷりまぶして召し上がれ♪
どら焼き(330円)
なんて美人などら焼きなのでしょう。
均一かつ濃厚なきつね色、適度な艶と一口目の印象は、それぞれの素材の存在感が際立っているということ。決して喧嘩しているというわけではなく、例えるならば同じ振付けで踊っているダンスグループから個々の魅力が手に取るように伝わってくるニュアンスに近いのではないかと。
焼き目と内側の山吹色のコントラストも個人的な萌えポイント
しっかりと目で確認できる豊かな気泡からはふんわり感だけではなく、その中に閉じ込められた香りが立ち昇ってきます。粉は石臼挽きされた小麦全粒粉100%、平飼い有精卵を使っているのも特徴です。
更にじっくり炊かれた十勝産特別栽培の小豆の粒立ちを存分に味わえる粒あんも丁度いい甘さ。また、皮とあんこ、いずれにも鹿児島県種子島産の粗糖を使用しているので、旨味を下から持ち上げてくれるような甘味にほっと一息。
ボリューム感たっぷりですが、飽きずに最後までペロリ。しばらくすると、また食べたくなるようなどら焼きです。
草もち(280円)
これほどまでに深い深い緑色の草もちと出会ったことがあるでしょうか。やや青みといいますが、黒っぽさをも感じられるほどたっぷりと国産の有機栽培の蓬(よもぎ)がたっぷりと練り込まれたふたつ折りのお餅。
このお餅の食感もまた独特で、とろりと糸を引くような粘り気と滑らかさなのですが、やや引き締まったような歯ごたえも感じます。すぐに喉へと流れていかず、何度か咀嚼するうちにほろ苦く爽やかな清涼感が鼻と口をぬけていきます。
滴るように、そして流れてきてしまいそうな程瑞々しい粒あんの穏やかな甘味、澄んだ蓬の香り。もしかしたらやや大人向けのお菓子かもしれませんが、このほろ苦くて甘いというバランスを理解できるようになったら、大人の仲間入りかも?
アルミホイルに乗せて、オーブントースターで軽く温めなおしてからいただくとよりとろとろっとした粒あんを楽しめるので2個購入することをおすすめします。
ちなみに我が家の6歳児は美味しいと噛みしめていました。
※草もちのみ当日中のお日保ちです。
いずれも和菓子では定番の商品なのですが、素材の風味や拘り、その掛け合わせによるオリジナリティがキラリと光るものばかり。そのオリジナリティこそが、ツバメヤというブランドになっているのではないかと私は思うのです。決して華美ではなく、それでいて「らしさ」という頭の片隅から離れられない何かがある。この地でもきっと誰かのお気に入りとなっていくのでしょう。
ちょっと良い気分で、ちょっと優しい気持ちになれるようなお菓子に出会えるツバメヤさん。日本橋や八重洲、京橋観光のコースだけではなく、中央区民の方のお気に入りとしても浸透していってほしいなと思いながら、最後の一口のどら焼きを飲み込みました。
ツバメヤ日本橋店
中央区日本橋3-5-12
03-6262-6838(予約可)
10時~夕方(土曜日は売り切れ次第閉店)
定休日:日曜・月曜
公式サイト
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