コロンビア8は大阪の北浜発祥の人気店。「大阪スパイスカレー」という、カレーの新ジャンルを確立したパイオニアともいわれている。編集部ユキイデは大阪出身だが知らなかった。ちなみに北浜は東京でいうところの日本橋兜町だ。(ざっくり過ぎへんか!?)
そして余談だが、大阪に帰省した時は必ず「船場カリー」を食べに行く。イカ墨が入った真っ黒なカレーはやみつきになる旨さだ。そう、大阪のグルメ・特にカレーは旨い店が多く、自然と期待が膨らむのだ。
~ これはスープ?薬膳?よくわからないけどクセになる味 ~
コロンビア8は大阪の北浜発祥の人気店。「大阪スパイスカレー」という、カレーの新ジャンルを確立したパイオニアともいわれている。編集部ユキイデは大阪出身だが知らなかった。ちなみに北浜は東京でいうところの日本橋兜町だ。(ざっくり過ぎへんか!?)
そして余談だが、大阪に帰省した時は必ず「船場カリー」を食べに行く。イカ墨が入った真っ黒なカレーはやみつきになる旨さだ。そう、大阪のグルメ・特にカレーは旨い店が多く、自然と期待が膨らむのだ。
話をコロンビア8に戻そう。オープン直後は話題を呼び大行列だった当店。時期を少しずらして混んでいないタイミングを狙うのが中央区民マガジン流。理由はゆっくり落ち着いて食べたい、そしてオープン直後というのはオペレーションが整っていないことが多いので評価が難しいからである。
上の写真を見て分かるように、11時ちょうどに行けば行列がなくすんなりお店に入れた。
店内はとても明るくておしゃれな印象。気軽に入れるカフェのようなイメージだ。やはり人気店なのだろう、どんどんお客さんがやって来てまもなく満席になった。危なかった。女性ひとりでの来店も複数いた。
今回は看板メニューであり定番のキーマカレー(もちろん大盛り)を注文する。
料金は1,100円に大盛りでプラス100円だ。
ところで、キーマカレーを食べた人じゃないと辛口の花火を注文できないシステムらしい。
花火の「辛いで~」という文字に目がとまった。話は逸れるが、昔大阪の北浜か天満あたりに「ハチ」という超激辛カレーを提供するお店があった。当時パワハラ上司からのいわゆるパシリで買いに行かされたのだが、そのお店のおばさんの機嫌が良くないと販売してくれないという恐ろしいシステムだった。そして、そのカレーの味はというと…悲鳴を上げるほどの激辛だった。そう、そのパワハラ上司はただその悲鳴が聞きたかっただけなのだ。
思い出に耽っているとテーブルにキーマカレーが運ばれてきた!
なんだコレは!?
しゃばしゃばの黄色いカレーの池。その池に浮かぶ丸い島。島には、ししとうがちょこんと可愛く乗っている。
元気で感じの良い女性店員さんが食べ方を教えてくれた。スプーンと反対の手にししとうを持ち、ちょっとずつかじりながらカレーを食べるのだという。写真の右上に見切れているが、グレープフルーツジュースがもれなく付いてくる。このジュースを飲むことで口の中を苦くして味の変化を楽しむものだという…。
なんてややこしさだ!食べるのにテクニックとリズムが必要!まるでドリーム・シアター(※)だ!
※ドリーム・シアター(Dream Theater)とは…
1980年代後半から活躍するアメリカのプログレッシブ・メタルバンド。変拍子・変調・リズムチェンジを繰り返し、複雑でドラマチックな曲構成をヘヴィ・メタル特有の激しい音色で演奏する。バンドの各パートの技術が異常に高く、壮大な曲も多く、一度聴いただけではとてもではないが覚えきれない。複雑だが聴き込んでいるうちにいつのまにかハマってしまい、とても中毒性がある。世界的な成功を収めており、来日公演も多く開催。日本でもファンがとても多い。
とりあえずひと口食べてみる。
なにこれ?スープ?よく分からん。
カレーというよりハーブの香りが強いスープ??
島を崩して食べてみる。黄色いカレーの海に浮いている緑色のものはバジルとのこと。
なるほど、混ぜて食べると色んな香りが次から次へと襲ってくる。
でも…旨い!と、すぐに身体が反応しない。よく分からないまま食べ進めてしまう。
ししとうをかじって食べてみても、グレープフルーツジュースを飲んでみても、ハッキリ言ってよく分からない。
でも、決して不味くはない。新感覚すぎて脳が答えを出せない状態といった感じだ。
よく分からないまま、あっという間に食べ終えてしまった…。
大袈裟ではなく「アレ?もう終わり??」と自分で驚いてしまった。
何なんだ!?
何なんだ!!??
コロンビア8のキーマカレー…。
会計時に元気で感じの良い女性店員さんに「はじめてだったんですよね?どうでした?」と笑顔で聞かれた。
「いやぁ…変わった味ですね(汗) でも美味しかったです…。」
「そうですか!ありがとうございます!」
しまった。美味しかったと言ってしまった。でも嘘はついていない。今考えると美味しかったのだ。何層にも重なって襲いかかるスパイスとハーブの香り。痺れるほどではないが、じんわりと汗をかく辛さ。かなり遅れて旨かったという感覚がやってくるのだ。
まさにドリーム・シアター。難解なアルバムを初めて聴いたときは「何これ?」と、感じるのだが、ふとした時に思い出してまたアルバムを聴きたくなるのだ。
余談だが、ライブにも行ったことがあるのだが、知っている曲は良いのだが、新曲をやられるとまるでノれない。次の課題曲をライブ会場で出題された気分になるのだ。
というわけで、平凡な日常を変調・変拍子したい、アクセントが欲しい人はぜひコロンビア8に足を運んでほしい。左手にししとうを摘まんでキーマカレーをまぜまぜして口に運び、その場で答えが出るかどうか挑戦してみてはどうだろうか。
Columbia8 東京八重洲地下街店
住所 中央区八重洲2-1 八重洲地下街南1号
電話 03-6262-5688
営業時間 11:00~22:00(LO 21:30)
定休日 なし(ほぼ年中無休)
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