和菓子だけではなくパンも大好きな私、柳谷がさっそく訪問。時間は13時30分ごろ。お店の前には手作り感満載の味のある看板が。
~ fromグルメが集う日本橋小舟町、本格的な酒種酵母のパンでリッチな時間を ~
和菓子だけではなくパンも大好きな私、柳谷がさっそく訪問。時間は13時30分ごろ。お店の前には手作り感満載の味のある看板が。
出迎えてくださったのは店主の庄島さん。広島県出身かつ酒屋さんの息子とのことで、酒種(酒粕を使用した酵母)を使用したパンを中心に製造。
素朴ながらもどこかお洒落な、それでいて気取りすぎていないような印象のパンたちが!
つい和菓子と同じ癖で「全部ひとつずつください」と言ってしまいそうになるのをこらえつつ、庄島さんにアドバイスをいただきながら食事系とおやつ系あわせて4種類を購入!
お腹の虫をなだめながら帰路につき、さっそく実食~!
その気泡が物語るように、もちもちとしていながらも非常に軽やかで口溶けが良い。そして加熱するとこれがまたがらりと表情が変わる!ガリっとしたクラストはやや強めの塩気を纏っているのですが、それが中の淡い味わいの生地の味わいを引き立てています。その理由は蒸かしたジャガイモを加えている、ということ。小麦粉だけではだせない「料理」のようなテイストになり、お酒待ったなし。
リベイク推奨。ぜひリオーブントースターへ連れて行ってあげてください。
ベシャメルソースはたまねぎの甘味がよりふくよかなり、どこかほっとするようなそのままスプーンですくっていくらでも食べられそうな優しい味付け。
ですが、ここでも発揮される大胆な塩と粗びき胡椒のアクセント。ほんわかした全粒粉パンやベシャメルソースに、ビシッ!!とチーズの塩気や胡椒のスパイシーな刺激が加わります。パンやソースから塩分等を調節するのではなく、上からまぶす形にすることで味わいにコントラストがうまれているのでしょうか。
自家製ハムの存在感が控え目だったのがちょっと勿体ないかな、と。
こちらもお酒待ったなし。
ははー!!そうきますか!!(唐突)
一般的なカヌレはラム酒を使用し、その甘い香りがカヌレ生地のバニラやバター、お砂糖と絡み合うことでトロンとした華やかな香りを放ちます。
ですが、こちらは紹興酒。甘味よりも旨味や酸味、ほんのり苦味といった熟成酒特有の特徴が効いているのでしょうか。表面は小麦粉が焼成された香ばしさが漂い、甘いお菓子という印象よりもやや落ち着いた印象。カリカリ、よりもガリガリっとした強かな表面の食感と、とろりとしたプリンのような滑らかな中との対比も面白い。
中は勿論甘いスイーツなのですが、じわじわと紹興酒が頭角を表しはじめ、後に残るのは紹興酒のトロンとした耽美なアロマ。
日月堂さんのつぶし餡がサンドされたあんバター。
ぽてっとしたつぶし餡は、弾力と歯応えのあるパンによく合います。お互いの食感のテンションが近いので、どちらかが先に口の中から消えてしまうということもなく、呑み込むまで双方の素朴な味わいと甘味、塩気を堪能できます。
そしてバター。無塩バターがちょっと多いのかな、と思ったのですが、食べてみて納得です。両者をまとめ上げるには、このくらいたっぷりと乳脂肪分のまろやかさがあったほうが、全体的に統一感が生まれるような気がします。バターのリッチな要素が、あんこやパンの素材そのものの素朴で自然な旨味、味わいをしっかり縁取ってくれると共に、パンの塩気がバターの輪郭をはっきりと浮き出させているよう。
個人的には、冷蔵庫から出したてのバターの固さをたもったまま食べるのが好み。
全体的にメリハリの効いた味わいで、朝ごはんに食べるというより、ランチやディナー、もしくはおつまみとしてお酒と一緒に食べたくなるようなラインナップでした。
酒種特有の立ち上る芳香と塩気は媚びるわけでもなく、庄島さん独自のテイストとして非常に印象的。なのですが、決して奇をてらっているのではなく小麦粉や全粒粉と水分のバランスを熟考なさったうえでのバランスというのが伝わってくるパンたち。
残念ながら期間限定の営業で最終営業日は6月6日(火)とのことです!!(取材中に判明…)
パンと一緒に、白ワインやウィスキー、冷蔵庫には冷たいビールを控えてお待ちくださいね♪
つくしのパン
中央区日本橋小舟町11-3
※Nicoバインミーにて月・火のみ期間限定で営業。6/6(火)が最終営業日。
11時~品切れまで(Instagramを確認)
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