和菓子の伝統と革新が交錯する1週間! 銀座三越「本和菓衆」レポート

~ 「本和菓衆10回記念 原点回帰~和菓子の自由な楽しさを現代へ~」11/15(火)まで開催中 ~

2022.11.11
文:柳谷 ナオ、撮影:ユキイデ
銀座三越 本館地下2階 GINZAステージにて「本和菓衆10回記念 原点回帰~和菓子の自由な楽しさを現代へ~」が11月9日(水)~11月15日(火)まで開催中です!
古今東西の老舗和菓子店の若旦那勢が一堂に集結するイベントも、記念すべき10回目を迎えました。伝統を踏襲した銘菓は勿論、10年という月日の中で生み出された新しい一面を持つ和菓子の数々が並ぶほか、普段都内やお取り寄せでは購入することのできないラインナップもずらり。

本和菓衆の皆さん

開店直後から大盛況です!

今回は、1日の始まりと終わりには和菓子を欠かせない和菓子lover中央区民ナオが、本イベントの魅力をレポート!
この一週間で、めいっぱい「自由で楽しい」和菓子を謳歌しちゃいましょう!

【本和菓衆(ほんわかしゅう)とは】
田中屋せんべい総本家(岐阜県)六代目・田中裕介氏により2013年に発起された集団。結成当初は三代以上且つ100年以上続く老舗和菓子屋の若旦那勢により発足。
先人達が紡いできた伝統や技を守りつつ、斬新な切り口で提案される、新しい一面を持つ和菓子を試行錯誤と共に次々と開発。また、多彩なバックグラウンドや経歴を持つ彼らの姿をSNSを通じて知る機会も増え、和装という気品漂う佇まいで自ら売り場に立つということもあり、和菓子のみならず個人のファンも多いというのも特徴です。

平治煎餅本店(三重県)

御菓子司 彩雲堂(島根県松江市)

見た目のインパクトや可愛らしさ、思わず唸ってしまうような洗練された菓銘など、「本当にこれは和菓子なの?」と驚く御菓子もありますが、そこは彼らの腕の見せ所。
思わず蕩(とろ)けてしまうような、あっと驚くような銘品と出会えるまたとないこのチャンス。
今回は厳選して、その美味しさをいくつかご紹介します!

あわい

田中屋せんべい総本家の六代目・田中さんのお子様が書いたというほっこりしてしまうパッケージが印象的な「あわい」。

田中屋せんべい総本家(岐阜県)田中さん「あわい」

どの世代からも愛される玉子せんべいにサンドされているのは、たっぷりのチーズバタークリーム。チーズだけでなくバター、両方配合されているというのもポイント。粗めにカットされたオレンジピールが心地よいアクセントになり、コクもありながら軽快な味わいに。玉子せんべいがしっとりとしているので、ぽろぽろこぼれる心配もなく、お子様も食べやすい食感です。
隠し味の米みそがチラリと香り、全体をキュッと引き締めてくれる度により洗練された味わいに変化。田中さんのおすすめは、このままアイスのように召し上がっていただきたいとのこと。
更に、クリームを常温にすると、バターやチーズの芳香がよりふくよかになり、やや甘口の白ワイン待ったなしの大人味に。
こちらは冷凍での販売ですが、保冷剤をつけてくださいます。

関の戸・桃

創業より伝わる和三盆の「関の戸」のみを継承してきた深川屋さんが革新へと乗り出し10年。美味しさはそのままに、よりバラエティ豊富な味わいへと進化した関の戸の「桃味」が本イベントで初お目見え!

深川屋陸奥大掾(三重県)服部さん「関の戸・桃」

とっても可愛らしくて思わずにっこりしてしまうお味。しゃりっという独特の食感を噛みしめるたびに、和三盆の甘みから白桃のフルーティーな香りへと変化。頬が緩んでしまうこと間違いなし。
普段は百歳記念(百寿)の商品として特別にお作りされている桃味、プレゼントとしても好適品です。

栗こ餅

まさに今が旬の栗。茨城県産の和栗とお砂糖のみでつくられたそぼろがたっぷり!蓋を開いた瞬間、目が醒めるような栗の豊かな香りに、胸が高鳴ります。

乃し梅本舗 佐藤屋(山形県)佐藤さん「栗こ餅」

そぼろだけをすくうと、そのしっとりとした口どけにずっと浸っていたくなるような、心地よく素朴な味に舌鼓。更にこの頭道明寺(かしらどうみょうじ)が凄いのです。通常の道明寺粉よりも非常に目の細かい道明寺粉を使用したお餅は京都風仕立て。驚くことに、口の中でさらさらと解けていくのです!生まれて初めて、道明寺をいただいてさらさらという感想を抱きました。それくらい衝撃的な出会いです。
こちらも山形のお店でのみのお取り扱いとお伺いしていたので、とても貴重な秋限定の逸品です!各日50個限定とのことなので、要チェック。

佐藤屋さんではわらび餅の実演販売も!

加熱されるたびに色濃く染まり、粘り気を増してくるわらび餅を練り上げる佐藤さんの雄姿そのものが伝統芸能なのではと思うほど。
黒水晶のような煌きと、得も言われぬのど越しと旨味は実演販売ならではです!

担当バイヤーさんインタビュー

今回10回目という節目を迎えるにあたり、担当バイヤーさんから貴重なお話しをお伺いすることができました。

「(10回目という)プレッシャーもありましたが、本和菓衆の皆さんと一緒に新たな挑戦・戦略に心を躍らせています。本イベントの魅力のひとつでもある、作り手の想いに直接触れられること。デジタルの普及により手軽に商品を購入することができるようになりましたが、9社一同に会し想いに触れられる機会は本当に貴重です。原点回帰を念頭に置きながら、ユーモアや個性が光る商品を、楽しんでいただけたらと思います。」

柳屋奉善(三重県)

きよめ餅総本家(名古屋市)

銀座三越さんは、晴海通り沿いの「都営バス・銀座四丁目」停から勝どきや晴海方面へのバスが豊富にでているほか、東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅より直結と雨の日にも安心のアクセスが魅力的です!更に、本会場である地下2階GINZAステージ直通の屋内駐輪場のご用意も。入庫から2時間まで無料というのも嬉しいですね~!

また、購入した和菓子を、そのまま屋上「銀座テラス」でお召し上がりいただけます。テーブル席や自動販売機、ゴミ箱も設置されておりますので、手ぶらでお買い物をしてお子様やお友達と一緒におやつの時間を過ごすが私のおすすめ!

更に、催事ならではの特徴のひとつが「ばら売り」であること。お取り寄せでは5個以上からなど、食べきれないからと諦めてしまう商品も、おひとつから購入できるのもポイント♪
休憩中やお子様の送迎前に、美味しい和菓子でちょっと特別な時間を過ごしませんか?

龜屋(川越市)「たまどら」

五勝手屋本舗(北海道・江差町)「練り切り」

お茶の間を飛び出した和菓子は、もっと身近でもっと楽しい存在へと変化を遂げて駆け抜けた平成から令和の世。まだまだ未知なる可能性を秘めた和菓子を、大切な人へのプレゼントや、自分へのご褒美に取り入れてみてはいかがでしょうか。
なんてことない毎日を、自由な和菓子でハレの日に♪

「本和菓衆 10回記念 原点回帰~和菓子の自由な楽しさを現代へ~」
■会期:2022年11月9日(水)~11月15日(火)
■会場:銀座三越 本館地下2階 GINZAステージ
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柳谷 ナオ (区民ライター)

甘いものがなくちゃ始まらない! 中央区と和菓子とあんこが大好きな1児の母。 老舗から新参店まで、色んな和菓子と触れ合いたい。 好きな言葉は「あんこ」「もちもち」

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