重厚感漂うルネッサンス様式の外観が印象的な日本橋三越本店。
~ 深呼吸したくなる庭園。日本橋三越本店屋上「日本橋庭園」で和みのひととき ~
重厚感漂うルネッサンス様式の外観が印象的な日本橋三越本店。
その屋上には、2019年リニューアルオープンされた庭園が。
つながりのもりをコンセプトに造園された「日本橋庭園」は、中心に設けられた清らかな水盤を中心とする回遊式庭園。太陽の光を浴びて不規則に煌く水面や、野趣あふれる岩石の表情に釘づけになります。
ぐるりと張り巡らされた植栽は、皇居と日本橋三越本店の標高が同じということに着想を得て、その植栽からイメージを抱いたデザインとなっているそうです。
フードコートの反対側には墨田区向島「三囲神社」の分社が。
この三囲神社は、三越の創業者でもある三井家の守護神といわれており、1914年からこの地に祀られております。ライトグレーを基調とした爽やかな社殿なので、訪れた際はぜひご覧くださいね。
その隣には、バラエティ豊かな盆栽が展示・販売されている「清香園」が。
本格志向の方から、お部屋のインテリアまで対応する盆栽から、日本の伝統の息吹を感じます。
私がよく日本橋三越本店さんでお邪魔するのが地下1階の「菓遊庵」コーナー。
古今東西の和菓子は勿論、その季節に合わせた趣向の和菓子や、一風変わった特集の和菓子なんかも勢ぞろい。スタッフの方が案を出し合って決めていらっしゃるというだけあり、見た目が可愛らしいものからハイセンスなものまで多彩な顔触れ。また、周辺の店舗には日本橋三越本店限定デザインの和菓子なんかも。
今回は「心がほっこりするような和菓子」を選んでみました♪
「菓遊庵」は日単位でお菓子が入れ替わります。現在の取り扱っているお菓子は以下のページからご確認ください。
「菓遊庵」商品入荷ご案内
一枚一枚丁寧に銅板で焼かれた皮は、ほっとする香ばしさ。
耳までぴったりと閉じられた中には、しゃきっとした歯ごたえと甘味が心地よい北海道産小豆の粒あんがバランスよく包まれています。
上品に一口かじると、美味しい王道のどら焼き…かと思いきや、二口目に飛び込んできたのはねっとりとした香りの良い黒豆!国産の丹波黒豆はふっくらとしていて、蜜煮にされても尚芯からじんわりと広がる豆本来の旨味が、粒あんとはまた異なる皮とのコンビネーションを味わわせてくれます。
二口目からは驚きと美味しさに、お上品ではいられなくなるはず。
香川県に工場をもつばいこう堂さんの定番商品といえば「和三盆」。
ばいこう堂さんでは、地域の農家と連携しながら香川県の特産品でもある「さぬき和三盆」を、より高い品質を探求しつつ製造しています。
和菓子における干菓子の代表格ともいえる和三盆ですが、お茶の席なんかではよく目にするものの、自分用に購入するという方は少ないのではないでしょうか。
ばいこう堂さんの和三盆の特徴は、なんといってもデザインの豊富さ!思わず手に取って眺めてしまうパッケージ、蓋をあけた瞬間の自然と顔が綻ぶ感覚。
軽やかな歯ごたえと滑らかな口どけのなかに、栗のほくっとした温かな風味が広がります。目で見て
舌で味わいながら、手軽に秋を満喫できますね。
一度開封してしまうと、食べきらなくてはならないのかな…?そういう時のために、私はお財布や鞄に、輪ゴムを2~3本忍ばせております。
今回いただた中で、最も心に刺さったのが珈琲羊羹。サイズも80gと食べ応えがありながらも、おやつにはぴったりな大きさ。
開封すると、眉がピクリと上がるほどの珈琲の香りが、真っすぐに鼻腔に飛び込んできます。結構ビターなのかな?との印象のまま頂くと、これがびっくり、滑らかでソフトな口溶け。ほんわかした白あんを外側から抱きしめるように包み込むミネラル分を感じられるお砂糖の旨味。砂糖は鹿児島県喜界島で作られたという拘りの代物。
薫り高い珈琲と白あん、美味しいお砂糖の綺麗な三重奏は、肩の力をストンと抜くのにふさわしい味わい。常温でいただくと珈琲の香りが立ち、冷やして食べると羊羹要素がをやや強く感じられます。
寒い季節は温かいほうじ茶やホットミルク、汗ばむ季節にはキーンと冷やしたレモン炭酸水なんかも合いそうです!
日本橋庭園には自動販売機も設置されているほか、地下には珈琲をテイクアウトできる店舗も!
一度に沢山購入しなければならないことの多いお取り寄せ品も、こうしてひとつずつ(しかも購入してすぐ!)いただけるのは有り難いですね!
美味しい和の文化を、ちょっと特別な自分だけのひとときに♪
日本橋三越本店
東京都中央区日本橋室町1丁目4-1
03-3241-3311
10時~19時
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅A3・A5直結
地域企業・団体に協賛いただいてます