【中央区 和みの散歩】「日本橋 日月堂」のコーヒー生大福とあんず生大福(日本橋小舟町)

~ 匠の技と情熱をそっと包んで。濃厚な至福のひと時を過ごしたい日に ~

2022.07.12
文、撮影:柳谷 ナオ
和菓子大好き区民ライター、ナオです!

突然ですが、私はコーヒーが大好きです。フルーティーでしゃきっとする浅煎りから腹の底に響くような深煎りまで、ほぼ毎日ブラックコーヒーを飲むのが習慣です。
今回紹介するのは「日月堂」さんの二種類の美味しい生大福。
この美味しい大福を考案なさった凄腕のご主人が、まさかの同じようなコーヒー好きと知りびっくりです!

日月堂さんは明治10年創業、それから今に至るまで、現在と同じ日本橋小舟町にお店を構えていらっしゃいます。当時は軒先にもテーブルを出し、羊羹などを販売していたそうです。
日本橋というと高層ビルが建ち並ぶオフィス街というイメージが強いエリアですが、当時から地域の方々に愛されており、今も変わらず近隣の方や、その日のおやつを買い求めるお子様連れの方がひっきりなしに訪れています。

日月堂さんの暖簾には「うさぎ、カラス、太陽」が描かれているのをご存知ですか?太陽は日月堂さんの日、うさぎは月、カラスは「日に戻ってくる(カラスが鳴くから帰ろう)」という伝承に由来しているとのことでした。
日・月には日進月歩の意味もあり、「日々、精進していこう」という心意気も込められているそうです。更に、うさぎは飛翔を連想させることから、日進月歩と併せて、お仕事関係の方にとっても縁起の良いお店といえますね♪

左:奥様 中央:六代目

店内に六代目のご主人と奥様の仲睦まじいお写真(ラブラブだったそうです)をはじめ、芸能界の方々のお写真やサインが沢山!各方面からの人気ぶりを実感します。

季節の和菓子

どら焼き

ショーケースには、美味しそうなお団子や季節の和菓子がズラリと並ぶほか、まとめ買いする方が多くいらっしゃるどら焼きも。また、冷蔵庫には美味しいひんやり和スイーツが!
バラエティ豊富なラインナップから、コーヒー生大福とあんず生大福をお迎えしました。

あんず生大福(310円)とコーヒー生大福(290円)

コーヒー生大福

シックな濃褐色の餅肌が透けるほど、お餅にはコーヒーがしっかりと練りこまれています。こしあんは驚くほどさらりとしていて、一般的なこしあんとソースの中間のような口どけの、瑞々しいこしあんです。
そしてそして、圧巻の生クリーム!!萌え断、とはまさにこのことではないでしょうか。

乳脂肪分42%という、洋菓子にも使用されるほど濃厚な生クリームがたっぷりと包まれています。クリームだけでも美味しい…お餅、こしあん、クリームの固さがほぼ同じなので、三位一体の美味しさがダイレクトに伝わります。飲む、というよりは、そのまま吸いたくなるようなイメージです。

コーヒーの美味しいほろ苦さと、生クリームのコクと旨味のバランスは、上質なウィンナーコーヒーをいただいているような大人味。コーヒーを愛する現在の八代目・安西雅希さんが何度も試行錯誤を重ね、10年ほど前に考案なさったというのも納得です。

コーヒー好きさん、はまりますよ。

あんず生大福

あんず生大福は、これからの暑い季節に相応しい色合いの鮮やかなビタミンカラー。コーヒー生大福とのコントラストも鮮やかですね。あんずがふんだんに練りこまれているので、お餅そのものがとってもすっきりさっぱり!フルーティーなあんずが、極限まで柔らかく仕上げられたというあんずあんと生クリームのまろやかさを、キュッと引き締めてくれます。

あっさりなのにまったり、というわがままを叶えてくれるお味。フルーツと生クリームというケーキのような組み合わせですが、そこはしっかり大福。国産の餅粉100%使用のお餅の美味しい余韻が、飲み込んだあとじんわりと漂います。

コーヒー生大福、開発秘話

「コーヒーが好きで、高校卒業後は喫茶店で働いていたんです。」と八代目・代表製造責任者の安西雅希さん。当時働いていらした喫茶店が大好きになり、副店長まで昇進なさったほど。
その傍ら、コーヒー好きということから、いつかコーヒーを使用したお菓子を作ってみたいと考えていたそうです。

左:兄・安西昭仁さん、右・安西雅希さん

当時は生クリームやバターを組み合わせ、いわゆる生どらが流行していたことから、どらやきではないものと組み合わせたい。そして、ご自身の実家である日月堂さんが和菓子屋さんということから、お餅と組み合わせたいと考えたことが、コーヒー生大福誕生のきっかけだそうです。

雅希さんは和菓子製造技能1級(勤続7年以上かつ合格率が3~4割)、全国和菓子協会主催の優秀和菓子職に認定。こちらは国内に150人程(2022年現在)しかいない、卓越した腕前の選ばれし職人さんである証です。(全国和菓子協会のホームページにお名前が掲載されています)

優秀菓子職認定証

暑い日が続くとついついあっさりしたものを選びがち。

そんな時は、日月堂さんのコーヒー生大福とあんず生大福に、あっさりだけどリッチなわがままを叶えてもらいに行こうかな。

日本橋 日月堂
https://nitigetudou.buyshop.jp/
東京都中央区日本橋小舟町12-14
「三越前」駅A6出口より徒歩5分
「人形町」駅A5出口より徒歩10分
03-3661-5470
平日:10時~19時、土曜:11時~17時頃
日祝定休

柳谷 ナオ (区民ライター)

甘いものがなくちゃ始まらない! 中央区と和菓子とあんこが大好きな1児の母。 老舗から新参店まで、色んな和菓子と触れ合いたい。 好きな言葉は「あんこ」「もちもち」

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