「小さい頃はケーキばっかり食べてましたね~」と裕二さん。大学卒業後に菊廼舎さんへ就職、10年程勤めた後はIT関係のお仕事へ。その後菊廼舎さんへ戻り、しばらくして五代目・代表取締役社長となりました。
~ ブリキ缶に閉じ込められた魔法の世界、心がときめく冨貴寄 ~
(2/2):五代目・井田裕二さんに話を伺いました ←NOW!
「小さい頃はケーキばっかり食べてましたね~」と裕二さん。大学卒業後に菊廼舎さんへ就職、10年程勤めた後はIT関係のお仕事へ。その後菊廼舎さんへ戻り、しばらくして五代目・代表取締役社長となりました。
五代目・井田裕二さん
「僕も和菓子を作っています。それに、ふらっと渋谷や東京駅の店舗にも時間があるときは行きますよ。いきなり社長が来たら、なんだよ~って思われるかもしれないけど。」
と、爽やかにお話ししてくださった裕二さん。5月の爽やかな風を纏ったような方です。
「いいものを作るのは当然なんだけど、その時代に合った美意識や人の流れを無視してはいけないと思うんですよね。」
「現場に立って、人と接したり、近隣を散策して常に感覚をアップデートしながら、より良いものを作っていきたいと思っています。例えば、冨貴寄を買いにいらしてくださる方は圧倒的に女性が多いんです。なので、季節ごとのデザインや内装も、女性スタッフならではの感性を中心に、みんなで意見を出し合っています。」
また、従業員の休日をしっかりと取り入れるよう意識改革をしたのも裕二さん。各店舗で働く方のほか、千葉県の工場では約50名の方が働いているそうです。
「和菓子屋さんって、朝早くて夜遅くまで働くじゃないですか。それだと、結局どんどん人が辞めて行ってしまう。お休みをしっかり取ることで、皆さん長く勤めていただけるようになったのかなと思います。」
菊廼舎さんのホームページに記載されているよう、「従業員が江戸和菓子屋としての矜持(きょうじ)」を持って働いていける環境を整える、というポリシーが頭をよぎりました。
裕二さんをはじめ、菊廼舎さんの従業員の方々とお話しさせていただいて思ったのは、みなさんが「キラキラと輝いている」こと。
本店で生菓子などを担当していらっしゃる職人さん・杉山正一さんは、京都や都内の名店を巡りこの道30年以上のスペシャリスト。
裕二さんも、杉山さんから和菓子作りの手ほどきを受けたそうです。
杉山正一さん
そのほか、店内のポップやプライスカードに描かれている温かくてほっこりするようなイラストや、冨貴寄モチーフのアクセサリーなどもそれぞれ得意とする従業員さんのスキルが惜しげもなく発揮されたもの。ニコニコと「(アクセサリー作りの)プロなんです」と誇らしげに語ってくださった笑顔が印象的でした。
また、オンラインストアやSNSの運用を本格的に導入なさったのも裕二さん。IT関係のお仕事で培われた技術を取り入れ、全国各地へ魅力を発信なさっています。
それぞれの好きや得意を活かし、「矜持」をもって輝ける。だからこそ、冨貴寄もキラキラときらめき、私たちの心と安らぎのひと時を彩ってくれるのではと思いました。
また、菊廼舎さんには本店限定の生菓子や揚げ饅頭といった美味しい和菓子も用意されています!海外の方からも絶賛されたというマカダミアナッツをまとった揚げ饅頭は、揚げたてでも冷めてからでも美味しくいただけるので、お土産にもぴったりです!
季節感あふれる生菓子
揚げ饅頭
「和菓子は杉山さんに叶わないけど、揚げ饅頭を袋に詰めるのは僕の方が早いんです。ふふふ。」と裕二さん
ちょっと疲れた時には、菊廼舎さんに元気になれる魔法をかけてもらいに行こうかな。
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