翠江堂さんは1943年創業です。
1943年といえば、地名の由来でもある「新川」が埋め立てられる少し前ですね。ちなみに新川という住所表記は、1971年からだそうです。
~ 一年を通して味わえる、紅の人気者 ~
翠江堂さんは1943年創業です。
1943年といえば、地名の由来でもある「新川」が埋め立てられる少し前ですね。ちなみに新川という住所表記は、1971年からだそうです。
現在の代表取締役は、厚海希衣さん。初代の孫、先代の娘にあたる方です。妹さんや従業員の皆さんと一緒に、新川の本店や大手町、有楽町の合計三店舗を経営なさっています。
「最初はなんとなく、苺を使ったこういうお菓子が流行っているからというのがきっかけで始めたみたいです。」と希衣さん。
大人気の苺大福は先代、希衣さんのお父様が考案なさったそうです。
苺はその時その時の美味しい産地を選りすぐり使用されていらっしゃるとのこと。
早速私もいただきました。
ずしっと重みを感じる大福です。中のこしあんが透けて見えるほど繊細なお餅。
こしあんにしっかりとつつまれた苺の先端の赤が、ほんのり透けて見えるあたりからも食欲がそそられます。
苺の位置を確認し、思い切りがぶりとかぶりつけば、口の中にじゅわっと広がる瑞々しい苺の果汁と香り!程よい酸味が全体を包み込んでくれ、後味はさっぱりとしています。
ごくり、と飲み込んで一呼吸。次は大福の底付近、苺を包んでいるお餅とこしあんを堪能します。
羽衣のように薄く、それでいてもちっと伸びの良いお餅は、口の中でさらさらさらとほどけていくような滑らかさと口当たり。こしあんは雑味のないあっさりとした後味。苺のフルーティーさを引き立ててくれるようなお餅とこしあんのコンビネーションでした。
ボリュームがあるのにさっぱりとしていて、もうひとつ食べたくなるような清涼感。
男女問わず、近隣オフィスの方々がお持たせにまとめて購入なさっていくというのも納得です。
私がお伺いした午後14時頃にはすでに苺大福をはじめとするお菓子は売り切れになっており、商品棚の上にはお取り置き用の苺大福がずらり。また、まとめて予約をしにきていらっしゃる方も。
誰かにプレゼントしたくなるような、そして、お昼休憩や自分へのご褒美にしたくなるような、そんな苺大福でした。
「あんこ、というだけで嫌厭(けんえん)してしまう若い方もまだまだ多いと思います。けれども、ハードルを高くせず、若年層の方にもあんこの美味しさや魅力が広まって欲しい。」と、希衣さん。
今あるものを大切にしながら、沢山の方に召し上がっていただき、あんこをはじめ和菓子の魅力の裾野が広がってほしいと願う希衣さんのお言葉に、私も激しく同意。
ちなみに、翠江堂さんの由来は『翠(みどり)の江(かわ)、隅田川のほとりのお店』だそうです。
希衣さんの熱い想いを反芻しながら、隅田川テラスにて初代が考案なさった青梅の甘露煮入りのお饅頭「そがの里」で一服。
何気ない毎日の景色が、ほんのり特別な色を帯びたような、そんな夕暮れ時に感謝して。
そがの里と勝鬨橋
翠江堂さんでは、本店・大手町店・有楽町店全ての店舗で大人気の苺大福をおひとつからお取り置き可能です!確実に召し上がりたい方は是非!
今回私も、事前にお電話にてご用意していただきました。
営業日のスケジュールや当日の売り切れ情報は、インスタグラムでも随時更新されておりますので、要チェックですね。
御菓子司 翠江堂 本店
http://www.suikoudou.jp/
東京都中央区新川2-17-13
03-3551-5728
(月~金) 9時~18時
(土) 9時~14時
(日・祝) 定休日
※売り切れ次第閉店時間が早まる可能性があります
JR京葉線・東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅 B4出口より徒歩3分
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