11階の職員食堂は中央区役所が竣工した1969年(昭和44年)にオープン。区役所で働く職員だけでなく、一般の方も利用できるお店なのですが、エレベーターを降りて少し奥の方にあるので一般の方には見つけにくい・わかりづらい立地だったと思います。管轄は職員課給与福利係で、1階グリルより少し価格が安い設定でした。
~ コロナの影響で53年の歴史に幕/店内記録写真アーカイブ ~
11階の職員食堂は中央区役所が竣工した1969年(昭和44年)にオープン。区役所で働く職員だけでなく、一般の方も利用できるお店なのですが、エレベーターを降りて少し奥の方にあるので一般の方には見つけにくい・わかりづらい立地だったと思います。管轄は職員課給与福利係で、1階グリルより少し価格が安い設定でした。
区役所で15年勤務するAさんに閉店についてたずねてみました。
「カレーが美味しかったですね。同じ庁舎で働く同僚と久しぶりに食事をするときなどに利用していました。外に出て戻ってくるのに時間がかかるので。グリルも閉店してしまうということなので、区役所で働いている人は困る人が多いんじゃないでしょうか。」
1階グリルはソウルオリンピック開催年の1988年(昭和63年)にオープン。レトロな店内が落ち着く空間でした。職員食堂と違って食器が陶器なので少し高級感がありました。食券を券売機で買うのですが、席に座っていると店員さんが料理を運んできてくれるシステムでした。
編集部ユキイデはオムカレーが好きで、夏に週に2回食べた記憶があります。
2020年3月の特別ランチ「ビーフステーキ」(700円)は大人気だったそうで、あっという間に限定の60食が完売し、最終的に予定を上回る63食を販売したそうです。
11階職員食堂と違って1階グリルは家賃が発生するテナントでした。緊急事態宣言中は休業が続き苦しい状態が続いたそうです。
ちなみに11階、1階も次に入るテナントが決まっていないそうです。
コロナで中央区のお店が多く閉店してしまいましたが、当たり前のようにあると思っていた区役所の食堂・グリルも無くなってしまうというのは本当にショックです。働いている店員さんと料理の撮影ができませんでしたが、テーブルや椅子、壁、床、食器などの写真を見て心の整理をしようと思います。職員食堂、グリル、いずれも長い間本当にありがとうございました。
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