中央区民マガジン

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【中央区議選】自民党が前回から3議席減。自公で過半数割れ。議会運営への影響大か?

2023.04.24
文:山下信治
2023年中央区議会議員選挙(定数30)の結果が発表された。
現職27名のうち3名が落選し6名の新人が当選した。
自民党が実質3議席減。自公での過半数を失ったため、区議会の運営にどのような影響が表れるか注目だ。

投票率は前回比、約2%減

区長選が異例の無投票当選だったこともあり、投票率の大幅な低下が懸念されていたが、投票率は42.16%で前回の44.05%から約2%の微減。一方でこの4年の人口増加もあり投票者数は56,996人と微増(前回は56,379人)。

得票数TOPは新人・維新の上田かずき氏

開票結果

日本維新の会の上田かずき氏が全国的な維新の勢いも手伝ってか新人にも関わらずTOPの3196票で当選。上位を山本氏、小坂氏、青木氏などの無所属の上位常連勢が占める中、自民党のかみや俊宏氏の2位2664票が目を引く。中央区議選において自民党候補の過去最多票数とのこと。

今回のボーダーラインは前回とほぼ同じ1001票。わずか13票差で自民現職の富永一氏が涙をのんだ。

自民党、3議席減の敗北、各党新人が分け合う形に

自民党は実質3議席減。中嶋ひろあき氏の任期中の辞職、佐藤あつこ氏の出馬辞退により候補者減が確実だったが代理候補を立てなかった。現職の票の分散を嫌った形だろうが、結果的に富永一氏が落選。更に1議席を失う結果に。

改選前は自公で過半数を確保していたが今回は過半数に届かず。前期の他党や無所属議員の動きから察するにまだ勢力は維持できる見込みだが、維新・立憲の立ち位置によっては勢力が拮抗する可能性もある。また、無所属ながら現職9期で区議会での発言力が強かったわたなべひろとし氏も落選し影響が注目される。

尚、青木かの氏、高橋まきこ氏、高橋元気氏は引き続き「かがやき中央」として同一会派を組む予定で、一時離脱した小坂和輝氏の復帰も予想されるため、第二会派は「かがやき中央」になる模様。

本番はこれから。区議会に注目

まだ分析途中であるため感想レベルにはなるが、選挙期間以外にも熱心に活動しオープンに情報発信を行ってきた候補者が、党派を問わず上位当選したように見受けられる。

インターネット選挙が浸透し、SNS等でエリアや年齢層を越えて各候補が自由に有権者と触れ合う機会が増えたことが影響を及ぼしたのかもしれない。

白熱した選挙戦も終了し、次期の区議会議員が確定した訳だが区議会議員の本分はもちろんこれからの区議会における活動。

選挙期間中に掲げた政策や公約を4年間でしっかりと遂行し、さらなる中央区の発展に尽力していただきたい。

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山下信治 (編集長)

中央区民マガジン編集長。その割に中央区に住み始めて10年程度の新参者。BABYMETALとコリドラスが心の拠り所。東京都板橋区出身。