中央区民マガジン

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江戸時代にタイムトリップ!日本橋を楽しみ尽くす船ツアーレポート(2/3ページ)

~ 昔の日本橋を知り船上で落語を聞いて江戸の味を味わう贅沢ツアー ~

2023.11.15
文、撮影:ユキイデ

舟遊びみづはで水辺クルーズ

弁松での絵葉書講座の後、歩いてすぐの日本橋船着場へ。
ここで柳家三語楼師匠と合流、舟遊びみづはの船に乗って出発します!さっきまで見ていた絵葉書の風景と重ねて眺めると、日本橋がちょっと変わって見えてくるから不思議です。

陽当たりが良く流れが穏やかな亀島川に移動し、落語特別公演開始!
ビルとマンションの壁に程よく反響して、とても聞きやすい環境。意外とまわりのノイズも少なく、集中して落語を聞くことができます。船の上が劇場に早変わりです。

柳家三語楼師匠

柳家三語楼師匠は平成11年に鈴々舎馬風師に入門。平成26年に真打に昇進し、四代目柳家三語楼を襲名。今回の噺の内容は、弁松の弁当が出てくる「子別れ」の「上」。

主人公は神田の大工、熊五郎。96才まで大往生したご隠居の葬儀の席でへべれけに酔っぱらってしまい、弁松の弁当を背中に入れて寺を出る。途中で出会った隣町の紙屑屋の長さんに吉原に誘うが… という物語。

江戸っ子口調で表情を細かく変えて喋ると、船の上では次から次へ笑いが起きます。時々アドリブと思われるネタを入れ、それが特に面白かったです。

落語が終わると大きな拍手が。ネタバレになるので詳細は書けませんが、弁松の弁当がかなり重要なポイントとなり、ストーリーが進んでいきます。最後のオチは本当に涙が出るほど笑いました。笑いだけでなく、弁当のおかずを美味しそうに表現する話術は流石でした。

舟遊びみづはを運営する 佐藤美穂さん

3回とも天気に恵まれ、今回のツアーは大盛況だったと語るみづはの佐藤さん。マスクが取れた顔は終始笑顔でした。
「弁松の樋口社長の日本橋古写真絵葉書のコレクションはとても貴重で、それを参加者の皆さんが見て、実際に触れさせて頂ける機会はそうそう無いので、2015年に最初に企画を持ちかけた時から今回までずっとご協力くださり、お話も益々面白くなって、樋口社長には大変感謝しております。日本橋にデビューしてから10年、日本橋やその周辺のお店の方々とのコラボイベントが弊社の舟遊びの最大の特徴かもしれません。今回は記念のプレミアム企画で、三語楼師匠の落語も付いた贅沢なイベントとなりましたが、好評だったので、再実施も考えてみたいと思います。」

みづは/佐藤さんの言葉通り、参加者の皆さんはとても満足そうでした。今回参加したお客さんはほぼリピートユーザー。全体をみてもみづはを利用するお客さんはリピーターが多いとのこと。それは佐藤さんの丁寧な案内と、細部に至る解説がとても心地良く、「また乗ってみたいな」と思ってしまうホスピタリティーが隠されているのだと思いました。

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ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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