熱心な中央区民マガジンの読者であれば覚えているはず。「アート解放区 」というイベントを日本橋室町で開催していた、あのタグボートだ。
~ 実にユニークだ!人形町エリアはグルメとアートの街に!? ~
熱心な中央区民マガジンの読者であれば覚えているはず。「アート解放区 」というイベントを日本橋室町で開催していた、あのタグボートだ。
人形町駅から徒歩2分。大門通沿いの迫力があるビル。
かつて「農mers Cafe」があった場所。パプアニューギニア産の珈琲が飲めたり、野菜マルシェを開催していて、地域に根付いた感じがあっただけに、閉店はショックだった。
ギャラリーに入ると巨大なバナナがお出迎え。
「実にユニークだ!」きっとおさるのジョージに登場する資産家グラスさんなら、そう叫んで即決で購入するに違いない。
バナナの前に立っているのは、この作品の作者である三塚新司氏。岡本太郎現代芸術賞展の岡本敏子賞及びオーディエンス賞を受賞したという凄いアーティストだ。
高さ約250㎝、幅約650㎝の巨大なバナナ。
よく見ると色んなところにファスナーが。この作品は中に空気が入っているバルーンのようなもの。
大きな展示会やイベント向けにバルーンを作っている会社があるらしく、その会社に相談したところ、ちょうどコロナで工場の稼働がよくなかったタイミングだったため、この作品の制作が実現したのだとか。
ギャラリーに入った時はその大きさに驚いたが、細部を見ていると親近感が湧いてきた。
興味本位でこの作品の価格を聞いてみると…800万円!
バナナの横には、これまたデカい作品が。
アクリル毛糸を使った、高さ約270cmの巨大な彫刻作品だ。
この作品は小野海さんによるもの。今にも動き出しそうな迫力がある。チェンソーマーンやAKIRAに出てきそうな雰囲気だ。
タグボート代表取締役 徳光健治氏登場。
「人形町をアートの街にしたい。素晴らしい街なのに若者があまり来ていないイメージがある。」と語る徳光氏。
もともと近くにオフィスがあったタグボート。今回の新ギャラリー開設にあたり他の街も候補に挙がったが、スタッフ皆から猛反対されたのだとか。理由は「人形町の方が美味しい料理店が多いから」。素晴らしいスタッフの意見に拍手を贈りたい。
かくいう徳光氏もグルメ好き。お気に入りのお店を3つ教えて欲しいと質問したところ、10店舗ぐらい出てきた。
おが和、虎穴、にくがとう、山葵、オステリア ブッビーノ、BARBE、オ パッキャマラード、菜心、そしてシュークリー、清寿軒など。
最後に、徳光氏はこのように語ってくれた。
「気軽に入って鑑賞して欲しい。なるべく多くの人に来てもらえる場所にしたい。ただ、アーティストは見てもらうだけではお金にならない。『この作品を買おうかな』というところまで含めて見ると、よりアートの楽しみ方は面白くなると思う。」
2月10日(金)19時からオープニングレセプションも開催されるとのこと。入場無料・予約不要、どなたでも来場可能ということなので、興味がある方がぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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