月島を舞台とした短編映画『探す未来』~再開発の様々な意見に触れる~(1/2ページ)

~ プロデューサー/監督/主演女優にインタビュー ~

2022.10.26
文、撮影:ユキイデ
現在中央区の至る所で再開発工事が行われていますが、月島を舞台とし再開発のことに触れた内容の『探す未来』という短編映画(20分)が完成しました。クラウドファンディングを活用して制作されたこの映画は、ハリウッドで活躍するプロデューサー福田真宙(ふくだまそら)さんを中心とする、20~30代の若い方達が集まり制作されました。
再開発のことに触れた内容ということで、観る人の受け止め方によってはセンシティブな内容になってしまわないだろうか…?という少し不安を抱えながら、月島の撮影現場の取材を行い、プロデューサー、監督、主演女優にインタビューを行いました。(1/2ページ)

短編映画『探す未来』の予告編

『探す未来』のシナリオ

都市再開発の計画を前に、さまざまな意見を持つ住人たち。主人公・未来(17)は、身の回りで起きた悩みを誰にも打ち明けられずにいた。街の将来を見つめる、ささやかな物語。

ということで、現実に起こっているであろうリアルなテーマ。主人公が女子高生というところにも注目です。人口が急増した中央区・月島エリアですが、今後この映画の主人公と同じ年齢層が増えてくるカウントダウンが始まっているからです。
6月から撮影が始まった『探す未来』は無事完成し、日本や世界各地の映画祭に向けて準備中とのこと。入賞すれば各映画祭で上映される予定ですので、結果次第では一般の人たちも鑑賞できるチャンスが生まれるかもしれません。順次当マガジンのSNS等でお知らせします。

LAに住むプロデューサー 福田真宙さんインタビュー

オンラインで取材に応じる福田真宙プロデューサー(取材日:5月30日)

映画『探す未来』の発案者であり、全体のプロデュースを手掛ける福田真宙さん。とてもお若く1998年生まれ!小学生の頃からなんと「総理大臣になりたい」という夢があり、外から日本を見てみたいということでご両親を説得し高校2年生のとき渡米。政治を勉強する中、アートが人に残すインパクトに衝撃を受け、高校卒業後映画の道へ。ハリウッド映画だけでなく大手の制作に携わり、エンターテイメント全般の制作過程でプロデュース・マネジメントを手掛けているとのこと。

まず、どうして月島が舞台の再開発に触れた内容にしようと思ったのですか?ご出身は兵庫県とのことですが、月島に何らかの関りがあったのですか?
「出身は兵庫県ですが一番長く住んでいたのは東京でして、小さい頃父親の職場が築地だったのでよく月島に遊びに来ていました。住んでいたり直接の関わりは無いのですが、ある時月島の住人の方から別のご縁で出会った際に再開発のお話を聞き、日本国外にいる身として、日本の社会問題と向き合う際に感じていたモヤモヤと繋がる部分があるなと思い、私にできることはないかと考えた末、映画の制作に結びつきました。これまで制作してきた作品も、社会問題を含んだ人間ドラマを描いたものが多く、これからもその様な内容の映画を制作していき、言葉だけでは伝わらない部分を発信できたらと思っています。
こう言うと厳しいかもしれませんが、月島に来ないのですか?内容が内容だけに、住人の意見をヒアリングしたり、取材を行ったりしたのですか?
「私は本当は5月に日本に戻り、月島で現場のプロデュースをする予定だったのですが、ビザの切り替えとちょうど被ってしまい、事実上アメリカ出国不可な時期に撮影が重なってしまいました。アメリカに戻らないことを決めて月島に行くか迷った末、月島の勉強会に参加したり、住人の方からお話を伺ったり、制作チームは実際に現地で、私はZoomでの参加、交流を重ねて補うようにしました。短期間に濃密な取材を重ねて映画の撮影に入れたと思います。東大生が書いた月島3丁目の都市開発についての学士論文を読んだり、監督は再開発の認可取消訴訟の裁判の傍聴にも足を運びました。芝浦工業大学の志村先生からもお話を聞かせていただきました。月島ではたくさんの方に協力していただき、映画の制作を進められました。月島の方々には本当に感謝しています。

撮影現場レポート(取材日:6月)

「あすなろの木」で撮影

清澄通り沿い、月島橋のたもとにある子育て広場「あすなろの木」で撮影が行われていました。

室内での撮影風景

撮影されていたのは、子どもから老人まで幅広い年齢層の月島の住人が再開発についての意見をぶつけ合うシーン。賛成・反対という単純な意見ではなく、葛藤しながら各々が抱える悩みを吐き出しているかの様な、緊迫したシーンでした。

主演 川上未来役の奥野みゆさん

出番がないカットの撮影時も真剣に撮影を眺めていたのが印象的でした。※奥野みゆさんのインタビューは記事2ページ目にあります。

ピアノアートサロン代表の倉林さんも出演

少し面白いハプニングがありました。予定していた出演者の予定が合わず、急きょ代役を探す事になりました。製作チームは色んな方に交渉したのですが上手くいかず。それならば!と、編集部ユキイデは近くのピアノアートサロンへ走りました。倉林さんは映画のことをご存知で、二つ返事で出演していただくことに!

もちろん月島のアイドル「ボンちゃん」も出演

牛もつ「げんき」でも撮影

「撮影頑張ってね!」「飲んでいけばいいのに!」そんな声をかけられ、制作チームは月島の呑んべえの洗礼を受け、笑顔で撮影を続けていました。

(1/2):福田真宙プロデューサーインタビュー、月島での撮影の様子 ←NOW!

(2/2):主演の奥野みゆさん、なかやまえりか監督インタビュー

ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

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