中央区民マガジン

東京都中央区を愛する区民のためのローカルWeb
    

100年以上の歴史!佃の駄菓子屋「山本商店」

~ 「ちょうべいさん」から超イイ話を聞かせてもらった ~

2019.12.19
文、撮影:ユキイデ

中央区のダンジョンを毎日探し回る記者ユキイデ。
佃島にはダンジョンは無いか?とウロウロしていると、THE駄菓子屋さんを見つけました。

令和ではなかなか見かけないこれぞ駄菓子屋!という佇まい

引き戸を開けると駄菓子ワールド。
「そうだそうだ!駄菓子屋ってこんなだった!」というノスタルジーとワクワクする気持ちで溢れてしまいました。

おかしのま〇おかには絶対に再現できないこの空間

駄菓子を陳列する什器に懐かしいTDKのVHSビデオラックが

店番の少しお年を召した女性に取材しました

店番をしていたのは店主の山本さん。(写真は遠慮されたので撮っておりません)
山本商店はなんと100年以上続くお店で山本さんで3代目。
山本家では男性は他の場所で商売をして、女性陣でこのお店を守り続けてきたらしい。
山本さんは昭和42年頃にこの山本商店に嫁いだとのこと。笑顔で昔話をしてくださいました。

昔は店の前の通りはメインストリートだったんですよ。昭和39年までお店のすぐ近くに渡し舟があって。オートバイや自転車なんかのせて。その頃は駄菓子屋じゃなく何でも売ってる万屋(よろずや)でした。元祖コンビニ!(笑)
そうなんですね。にぎやかだったんでしょうね。
そうねぇ。にぎやかでしたよ。牛乳も売ってましたし、雑貨も売ってました。それが時代の流れでだんだん売れなくなってきて。でも子どもたちが集まる場所は無くしちゃいけないから続けています。
最近は近くにマンションも沢山できましたし、やっぱりお子さんがよく来ますか?
そうですねぇ。やっぱり子どもが溜まってワーワーやらないと。駄菓子屋さんは。

天井近くに佃島小学校の子どもたちが山本商店への想いを書いたメッセージが飾られてある

子どもたちに「ちょうべい」さんって呼ばれてるんです。
ちょうべい?ですか??
明治18年に亡くなったおじいさんの名前が「山本ちょうべい」なんです。その名前がどういうわけか代々ずっと呼ばれていて。子どもたちにはそんなのわからないのでしょうけど。ちょうべいさん!ちょうべい!って呼ばれています(笑)。
伝統が今も生きてるんですね。なんだかじーんときました。カッコイイですね!

懐かしいものから新時代を感じる見たことない駄菓子まで所狭しと並ぶ

土日は大人たちが沢山来ますよ。スマホで調べて来るんでしょうねぇ。あとTVの取材が来たり、アイドルが来たりもしましたよ。あんまり有名になって大勢来られても、ひとりでお店をやってるので…(笑)
そうなんですね。おひとりだと大変ですよね。大変失礼ですがご年齢的にキツくなってきますよね。
そうなんですよ、細かい仕事も多いですし大変ですねぇ。でもこんな仕事を誰かに継がせるわけにもいかないので。だから来年からは休みを増やしていこうかと考えているんです。
無理なさらずお身体大事にして下さい。ありがとうございました!

まわりは佃小橋や日の出湯があったり、歴史を色濃く感じる

いかがでしたでしょうか?
100年以上も地域の子どもたち・人たちと繋がり続けている山本商店。
言葉の端々に子どもたちへの愛、地元愛を沢山感じました。
記者ユキイデは、昔おばあちゃんと行った駄菓子屋の思い出を何十年かぶりに思い出してしまって泣いてしまいました。
隅田川沿いの散策のついでに立ち寄ってみてはいかがですか?

山本商店
住所:〒104-0051 東京都中央区佃1丁目2−8
営業時間:毎日9時30分ごろ~18時30分ごろ
※第1、第3日曜日と祝日は休み(その他臨時休業あり)
※令和二年から毎週木曜日が定休日になるらしいです

地域企業・団体に協賛いただいてます

医療法人社団 SUNSET Zetith Dental Clinic

(銀座1丁目)

株式会社Insity

(日本橋小網町)

明治安田生命保険相互会社 丸の内支社

(八重洲)

株式会社ネオ・コミュニケーションズ

(日本橋箱崎町)

StandardLS株式会社

(日本橋小舟町)

株式会社仕事以外ドットコム

(日本橋堀留町)

>>協賛について

ユキイデ (編集部)

2006年から日本橋エリアに住み始める。 南大阪生まれの巨漢。デスメタルが大好き。 おばあちゃん子。

公式SNS
サイト内検索